ベストサロン全国No.1連続受賞!『HAVANA』代表のトッププレイヤー、塩見弘樹の “仕事術”とは?

月間売上ゼロスタートでも、5カ月で100万にできる集客力

 

接客は高級鮨店寄りですけど、メニューの単価を上げることには価値を感じていません。昔からたくさんの人数をこなせる美容師になりたいなと思っていたのは、そっちの方が幸福感があるというか。たくさんの人に会って話せることがこの仕事の醍醐味だと思っているので、僕は単価UPより客数の獲得にエネルギーを注いでいます。

 

 

HAVANAは集客サイトで全国1位を取りましたが、個々のスタイリストたちは全員SNSに強くて、それぞれがハイトーンやショートというような武器をもっているので、自ら集客できる力があります。特化しているとはいえ、技術カリキュラムはすべてやってもらった上で、最終的に特化型になっている感じなんです。もちろんそれだけしかやらないというわけではないですよ。僕もショートを売りにしていますが、お客さまの半数はロングですから。

 

 

今、たとえ売上が月間10万しかない子でも、うちで働くと100万まで伸びるのは結構早いです。毎月20万ずつ上がっていきますから、スタイリストで月100万未満の子は一人もいないのが現状です。うちに入りたいと応募してくれる人数も多いので、求人にも困ったことがありません。いい仲間がいて集客に困らないというのは、うちの最大の強みかなと思いますね。あとは、フローが定着する力が強いのも感じています。1時間置きにSNSに上げることとか、細かいことを続けていける継続力がある子が多いです。

 

 

既存客の地盤を作ってくれたのは、渋谷駅地下のモデルハント

 

 

僕のお客さまの年齢層は幅広くて、30代から上は70代までいます。この既存客の地盤を作ってくれたのは、原宿のサロンに勤めていた頃にやっていたモデハンなんですよ。渋谷駅の地下のところに常にいました(笑)。名刺を大量に作って「知り合いに渡してください」とか言いながら、一人に3枚ずつ配っていたんです。だから、5分くらいで終わっていました(笑)。僕はSEOのキーワードみたいなワードチョイスが好きで、当時も「今週はこの言葉だけ使おう」と決めて、実験みたいな感じで会話を楽しみながら配っていましたね。

 

 

もともとヘアメイクとして名を売りたいなと思って動いていたんですけど、ちょうど3年前に職場で知り合った縁から今のCEOに誘っていただいて、『HAVANA』の立ち上げに参加することになりました。ご縁ですよね。人との出会いに恵まれているなと、つくづく思います。サロンの立ち上げって、楽しいんですよね。最初は11人のスタートで、知り合いの紹介や後輩などからスタッフを集めました。

 

みんなお客さまがある程度ついていたので、初月から売上には困りませんでしたし、集客サイトの力もあって、来客数はどんどん増えていきました。スタッフも増えて、今は25人が在籍しています。コロナの緊急事態宣言下の時期は、みなさんそうだとは思いますけど、身の振りを考えましたし、髪が抜けて禿げるかと思いましたよ。実はもうひとつ別の事業もしているんですけど、そっちの心配もあったので大変でした。こう見えて、極度の心配性なんです。

 

 

今は代表として経営をかじらせていただいていますが、経営の指針とプレイヤーの指針はベクトルが違うのを痛感しているので、オーナーとして自分の箱を持つことはしないでしょうね。僕は常にお客さまファーストでありたいんですよ。だから、ずっとプレイヤーでいたいなと思っています。

 

プロフィール
塩見 弘樹(しおみ ひろき)/『HAVANA』代表

1992年生まれ。国際文化理容美容専門学校を卒業後、都内3店舗を経て、27歳で渋谷のサロン『HAVANA』代表に就任。チーム力を高めることに注力し、集客サイトのベストサロン賞を2年連続で受賞。その人のベストを引き出すテクニックで“塩見ショート”を掲げ、指名売り上げナンバーワンを誇る。

Instagram@h.4o3

 

(文/織田みゆき photo/松林真幸)

 

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