美容師のコトダマ 息を吸うように努力する男の背中を押したコトバたち 『 i. 』山内大成さん

 

第一線で活躍する美容師の人生を変えた「恩師や先輩の言葉」を紹介する「美容師のコトダマ」。今回は、都内の有名店で活躍後、2019年に『i.』を立ち上げた山内大成(やまうちたいせい)さんです。高校時代から圧倒的な努力家であり、美容師になってからは所属するサロンの「歴代最速」の称号を手にしてきました。今回はそんな山内さんの心に生き続ける「コトダマ」をご紹介します。

 


 

スピードを緩めるな「ついてこれないやつが悪い」

 

 

高校時代のラグビー部の顧問が、ニュージーランドで活躍した経験がある人でした。もしも出会っていなかったら、今の自分はないと思います。

 

ラグビー部は強くありませんでしたが、チームの中で僕だけ四国代表の選抜選手に選ばれていました。ただし、ラグビーはチームスポーツなので、一人だけ突き抜けていたとしても、試合に勝つことはできません。僕のスピードについてこれるメンバーがいなかったので、いいところで味方にパスができなかったんですよね。相手に倒されてもパスせず、ボールを持ち続けると反則になってしまいます。

 

そんな様子を見て、顧問の先生がこう言ったんです。

 

「お前らがついてこないのが悪い」

 

日本人って、突き抜けている人は叩かれやすくて、「もっと下に合わせろ」とか言われてしまうじゃないですか。実は、僕が美容師になってからも同じようなことがたくさんありました。自分はもっとできるのに、周りにペースを合わせなくてはいけない。きっと僕と同じような気持ちで過ごしている人も少なくないと思います。

 

 

ちなみに、今僕はそういう「突き抜けた人」たちを集めて、美容業界を変えていく事業を進めているところです。何かに秀でている人たちの、次の世界をつくりたいと本気で考えています。「僕の前に道はない僕の後ろに道はできる」っていう『道程』の言葉が好きなんですが、その言葉通り、僕が真っ白な世界と、そこに通じる道をつくろうかなと思っているんですよ。

 

とにかく、突き抜けている存在は、もっと突き抜けていいはず。僕はそう考えていますが、その原点となった言葉こそが、顧問の先生の一言だったんです。

 

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