イギリスと日本での共同経営!? myak 正村優佳さんが独立して作りたかったのは、人と人の繋がりを大切にする場所
普通のサロンにするつもりはなかった

─『myak』というサロン名には、どんな思いが?
サロン名はmyakと英字で表記していて、いくつかの意味を込めています。連なって支え合う山脈のように、隣でサロンワークをして、すべてのお客さまをいい形でお帰しできるお店にしたい。トレンドの脈をキャッチできる感性を磨きたい。そして何より、色々な方とのご縁や人脈を大切にしたい。
私とMASASHI、そしてスタッフのコウノス(ゴウシさん)も含めて、全員が何より大事にしているのが、人と人との繋がりです。サロンのスタッフ、お客さま、仕事で関わってきた方たち。みなさんとの縁を大切に育てられる場所になればと、この名前をつけました。
─内装についてもお伺いしたいです。まず目に入る大きい本棚が印象的ですよね。
内装のことを考えていた時期に、小さい子が美女と野獣を見ている画面がふと目に入ったことがあったんです。そのときに見た、シックなのにどこかポップなお城の雰囲気が、イメージにぴったりで! せっかく天井高が魅力の物件を選んだので、お店のトレードマークとして背の高い本棚を置いたらかっこいいんじゃないかと思って決めました。

本棚は壁付けにすることもできたと思うんですけど、それは普通すぎる気がして。ありきたりなお店になるのは嫌だったので、サロンの象徴になるようにドーンと真ん中に設置してもらいました。色も、インテリアで別のカラーが入ったときに映えるグリーンに。「黒がいい」と言っていたMASASHIを押し切って、特注で塗ってもらっています(笑)。

実はこの本棚にも、私たちが大切にしている“人との繋がり”という思いが込められています。美容室って、お祝いなどでお花をいただく機会が何かと多いですよね。でも、お花って枯れてしまうじゃないですか。そのお祝いを自分の好きな本にしてもらったら、何十年経っても残っていくし「この方にもらったな」と思い出すことができる。そうやって、繋がりや思い出が残っていくお店になればと思っています。
共同経営の最大のメリットは、得意分野を活かせること

─なるべくプレイヤーに集中したいというお話もありましたが、いざ自分のお店をオープンして、心境に変化はありましたか?
もともと、「経営者になりたい!」という思いが強かったわけではないので、そこは無理に変えなくてもいいのかなと思っています。そういう意味では、たとえイギリスにいてほとんど帰ってこないとしても(笑)、経営のパートナーがいる今の形は自分にすごく合っていると感じますね。MASASHIがいるおかげで、いい意味で自分を変えずに働けています。
今後仮に店舗が増えたり、会社で扱う事業が増えたとしても、管理や事務作業などのいわゆるオーナー業務はMASASHI、プロデュースやコンセプトを決めるアイデア出しの部分が私、という形で役割を分けてやっていく予定です。もちろん、サロンワークで売上を上げて会社の利益を増やすことや、店舗の管理なども私の仕事ですが、そこは前社でもやっていたので、あまり変わらないですね。

なにより、MASASHIは私がブレストで出したアイデアを現実にする能力がすごく高いんですよ。彼がいてくれて本当に助かっています。ただ、MASASHIは私と違って驚くほど楽観的な人で。私が「これやりたい」って言うとすぐに「いいじゃん、やろう」と答えるので、逆にこっちが不安になるんですけどね(苦笑)。
─今後、myakをどんなお店にしていきたいですか?
myakで働くスタッフには、ただ売上を上げるだけの美容師にはなってほしくないと思っています。自分の好きなこと、趣味、得意なこと…そういう人としての土台を生かして、人間力の高い人になって欲しいんです。その方が、絶対にお客さまのことも幸せにできると思いますし、美容師としても成功するはずだから。私も、myakで働いてくれるスタッフの得意を見つけて、さらに伸ばしてあげられるようなトップでありたいですね。
空間にはまだ余裕があるので、今後はスタッフも増やしていけたらと思っています。今はセット面の間を広く取っていますが、必要になればもう少し椅子を増やせるように設計しているんですよ。サロンの思いに共感してくれる美容師さんに出会えたら嬉しいです。

- プロフィール
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myak/ディレクター
正村 優佳(まさむらゆうか)
京都府出身。名古屋モード学園専門学校美容学科卒業後、新卒で都内ブランドサロンに入社。スタイリストデビュー後はファッション感のある洗練されたパーマスタイルを打ち出し、初月から一躍人気スタイリストに。2026年8月に、北参道で『myak』をオープン。
Instagram:@yuukamasamura
(文/岩木日向子 撮影/菊池麻美)
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