カラー専門美容師・岩屋真【前編】17年在籍したサロンを去った理由。『NOOS』代表としての新たなる挑戦

 

覚悟が揺るがないように、腕に言葉を刻んで前進した

 

流れが一気に変わったのは、ロンドンで活躍していて雲の上のような存在だった雑賀英敏さん(TONI&GUY JAPAN代表)が帰国してからです。一緒に働かせてもらうことが増えて、それが大きな転機になりました。撮影やセミナーにもご一緒させていただき、自分の居場所ができたんですよね。毎日忙しくて、ショーのときは2日間徹夜ということもありました。負けじと必死に働きましたし、雑賀さんと同じ時間を共有できることに充実感を感じていました。

 

 

営業後に朝まで仕事をして、家に帰って家族の顔を見て、また出勤という日々。僕は22歳で結婚して早く家族を持ったので、仕事を辞めるという選択肢がなく、覚悟を決めて働いていたんです。それこそ、家族を持ったことが仕事上も大きかったと思いますね。23歳で子供が産まれたので、カラーリストとしてのキャリアがどんなに厳しくても、続けるしかなかったんです。好き嫌いとかモチベーションとか、そういうことすら言えない状況でした。

 

25歳で主任になり、29歳で原宿店ができて店長になったんですが、常に背伸びのキャリアでした。腕や指にタトゥーを入れているのは、決意の表明なんです。そうでもしないと、自分の心を強く保てなかったですね。右半身は仕事における覚悟を刻んでいて、「I have no scissors(ハサミを持たない)」とか、骨を埋めようと思っていた「TONI&GUY」の文字が入っています。履歴書みたいになっているんですよ。左半身は、家族。妻と子供の名前や結婚記念日などを入れています。映画『メメント』に影響されて、大切にしたいことを入れているんです。

 

 

 

>「やり切った」という満足感と道をあけるための選択

 

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