バズるのが苦痛になっていた…!? カット3万円のショート・ボブ専門美容師 大野道寛さんが表参道orenteで描く革新的経営&成長戦略

 

YouTubeの総再生数は1億回超え! ショート・ボブ専門美容師 ミッチーこと大野道寛(おおのみちひろ)さんが、表参道の「devoted」から「orente (オリンテ)表参道 by rcid(レシッド)」へ活動拠点を移しました。美容師の枠組みを超え実業家としても活躍している木村直人さん、rcid group代表の金子将司さんとの共同プロジェクトです。大野さんと木村さん、そして金子さんが対等の立場で自律的に意思決定をする自律分散型経営(DAO経営)のスタイルで取り組む実験的な試みなのだとか。孤高のインフルエンサーだった大野さんが、なぜ協働の道を選んだのか。その裏側にはバズり続けた人だけが知る想いがありました。

 


 

バズり散らかして燃え尽き症候群になった

 

 

僕はフリーランス美容師になったころ、自分1人でやれる限界は月間技術売上300万円だと思っていました。それを突破し、300万を超える売り上げを上げるようになった頃YouTubeに注力し始めました。試行錯誤して投稿するうちに、次第にフォロワーが増え、100万回再生を連発。言うなればバズり散らかしていたんです。はたから見れば順風満帆そのもので、それはそれで幸せなことではありました。でもしばらくすると「自分一人でやれることはやった」という感じるように。目標を見失って燃え尽き症候群になってしまったんですよね。一人でやれる限界は見えたし、このままバズり続けて有名になっても、自分がそれに対応しきれない。いつしかバズることが苦痛になっていました。

 

街を歩いていたら声をかけられるし、ディズニーランドでも見つかるし、新幹線に乗っているときに「今乗車中ですか?」とDMがきたこともあります。ニューヨークの空港にいたときに声をかけられたこともありました。なんというか、YouTubeの「ショート・ボブ専門美容師ミッチー 」がひとり歩きしている感覚があったんですよね。

 

 

しかも、YouTubeを見たお客さまが予約しようとしても、すでにパンパンなんですよ。カット3万円、縮毛矯正10万円にしても埋まってしまう状況でした。僕はデジタルコミュニケーション全盛の今だからこそ、目の前のお客さまとのリアルコミュニケーションを大切にしたかったんですよね。だから次の方向性を模索していました。

 

>人として、技術者として、年を重ねて衰退していく恐怖があった

 

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