音楽もタオルも完全オリジナルのこだわりで、新たな世界観を提示。Ways TOKYOが手掛ける初のヘッドスパサロン『藤ノ郷』その全貌とは!?

 

明治神宮前、表参道、新宿と順調に店舗展開を続けているWays TOKYO(ウェイズトーキョー)。新たなチャレンジとしてヘッドスパサロン『藤ノ郷(ふじのさと)』を2月にオープンさせました。「和と根強く生きる髪」のイメージを“藤の花”に託し名付けられたというこのサロン。一体どんなヘッドスパサロンなのでしょうか。このタイミングでの新しいブランドを展開する理由や狙い、また今後の展望について代表の木村一平さんを中心に伺いました。

 


 

顧客からの要望、そしてスタッフからのキャリア選択の要望から生まれたヘッドスパ

 

―ヘッドスパサロン『藤ノ郷』オープンおめでとうございます。さっそくですが、ヘアサロンではなくヘッドスパサロンを、それもWays TOKYOとは別ブランドでスタートすることになった経緯についてお伺いしたいです。

 

木村一平(以下、木村) もともと、Ways TOKYOを立ち上げる前に、やってみたいことの一つとしてヘッドスパサロンがあったんです。神宮前本店がオープンしてからはお客さまからの要望も少なからずありました。あとはスタッフからの要望ですね。

うちは新卒で入社してから1年でカラーリストデビューするカリキュラムになっていて、その後は入客しながら、カットのレッスンもして…と、多忙な毎日を送ることになります。すると、ノンストップなサロンワークの中で「少しペースダウンして働きたい」と悩むスタッフも出てくるんですよね。実際に相談を受けたこともあって。そのときは、Ways本体を軌道にのせることに注力していたので、すぐに実現はできませんでしたが、「きっとこれから先、同じような要望を持つスタッフは出てくるだろうな」と予測しました。今、Waysが3店舗になり会社としての基盤がしっかりしてきたので、このタイミングでまったく別ブランドで、専門性に特化したサロンにチャレンジしたいと出店に踏み切りました。

 

―古野さんは、なぜヘッドスパサロンで働きたいと考えたのですか?

 

Ways TOKYO表参道店スタイリスト兼「藤ノ郷」スパニストの古野真帆さん

 

古野真帆(以下、古野) シャンプーをすると、お客さまに褒めていただけることがすごく多かったんですね。入社して初めに入客できるようになるメニューだからこそ、その嬉しさもひとしおで。そうするとシャンプーがどんどん好きになって、こんなに喜んでいただけるならもっとゆっくり、そして専門的にお客さまに施術したいと考えるようになったんです。

それに、ヘッドスパはキビキビと動き続ける美容室とはまったく異なる落ち着いた空間なので、そういう場所で少しゆっくり働いてみる経験もしてみたいなと。

 

Ways TOKYOカラーリスト兼「藤ノ郷」スパニストの遠藤茜さん

 

遠藤茜(以下、遠藤) 私はカラーリストなので、今でもシャンプーに入る機会は多いんです。そこで、お客さまに頭皮やコリについてなどの質問をされることがよくあるんですが、あくまで美容師としてシャンプーができるだけ。地肌や筋肉についての専門的な知識がなかったので自分で納得のいく返答ができないことが悔しくて。ヘッドスパサロンで専門的なことを学んだら、サロンワークの中でもお客さまにお伝えできることが増えるだろうと思ったんです。

 

木村 古野は今3年目でデビューも果たし、かなり売上がある状態なんですよ。それを切ってヘッドスパサロンに来てもらうことになったので、それは大丈夫なのかな?と思っていて……。

 

古野 1日のうち半日は藤ノ郷に出勤して、午後はWaysで美容師をするという日もあって、美容師の仕事からまったく離れてしまうわけではないので、大丈夫です!

 

 

美容師と違いヘッドスパは指名制なし、プレッシャーから解放される一方で緊張感も

 

―本来であれば、デビューを前に「スローに働きたい」とスタッフに言われたら、経営者の立場としては、そんなこと言わずにガンガン働いてほしいという気持ちになりそうですが、そのあたりはいかがでしたか?

 

 

木村 たしかに他に選択肢がなかった頃は、そう言うしかなかったですね。だけどスタッフからすれば、無理してでも頑張り続けるか、働き方を変えるために辞めるしかなくなってしまうわけで。なので、少し時間はかかったものの、こうして実現できてよかったです。

あと、ヘッドスパサロンには指名がないんですよ。Waysのお客さまから予約が入って、知っているスタッフがその日にいれば入ることもできますが、基本的にお客さま指名はありません。

 

古野 指名がないというのはプレッシャーから解放される部分もあります。一方で、初めてお会いするお客さまや他の店舗のスタイリストのお客さまということなので、その部分ではしっかりコミュニケーションを取る必要があります。

 

遠藤 こわいのは、指名がないことによって「前の担当者は良かったけど、今回の人はちょっと……」と思われてしまうこと。スタッフ間で技術の差が出ないように、今も結構緊張感を持って練習しています。

 

 

―ヘアサロンを作るのと、ヘッドスパサロンを作るのはまったく違うものなのでしょうか?

 

 

木村 そうですね。例えば、メニューひとつをつくるにしても、ヘアサロンは既にあるメニューに足し算したり引き算したりして組み立てていけばいいのですが、ヘッドスパサロンのメニューをゼロから作るというのは初めてで。自分がスパに行くのは好きなので、その経験も踏まえてどうするのかというのをスタッフと一緒に組み立てていった感じです。

 

>店内のBGMは作曲家と組んだ完全オリジナル! 音楽は世界観の発信にも一役買う

 

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