サボり魔だったアシスタントが、美容業界のイノベーターに! メンズパーマの火付け役、fifth木村允人を動かしたコトダマ

 

第一線で活躍する美容師の人生を変えた「恩師の言葉」を紹介する「美容師のコトダマ」。今回は、東京を代表するメンズヘアサロンの一つ「fifth」(フィフス)飛躍の立役者、木村允人(きむらまさと)さんです。メンズパーマに特化したマーケティングで圧倒的な集客力を実現したのち、現在は、fifthの全体の経営戦略の策定を行うだけでなく、ご自身の会社を経営する実業家としての顔も持っています。そんなキレキレな一流リーダーも、ダメダメなアシスタント時代を過ごした経験があるのだとか。というわけで、木村さんの視座を上げるきっかけになったコトダマを紹介します。

 


 

生意気なだけの男を変えた一言「主観と客観と俯瞰で見て考えてみろ」

 

 

僕は昔から若く見られがちで、舐められやすい体質です。そのわりに物事をかなりハッキリと言ってしまうので、目上の人から怪訝な顔をされることもしょっちゅうありました。

 

あるとき、「自分に甘くて、人に厳しいよね」と言われたことも。全然そんなつもりはなかったので不本意だったし、めちゃくちゃ悔しかったですね。でも、他人にそう見られる原因が自分にあるとは思っていませんでした。

 

事実、僕の素行もあんまりよくなかったんですよね。新卒のころは美容師を1カ月で辞めてフリーターをしていたし、fifthに入って5年間くらいダラダラとアシスタント期間をすごしていました。サボりグセがひどかったし、練習せずに飲みに行っていましたし、まあ酷いアシスタントだったんですよ。

 

そんな僕が変わるきっかけをくれたのは、Magicoの上原 潤一郎さんです。当時のfifthのコンサルに入っていただいていて、数々の言葉に感銘を受けました。僕は納得がいかないことに対してすぐに嚙みつくので、潤さんにも嚙みついたことがあります。

 

それまで口論で負けたことがなかったのに、ぐうの音も出ないくらい論破されまして。そのときに、言っていただいたのが「主観と客観と俯瞰で見て考えろ。今のお前の視点と考えは、主観だけだ」という言葉でした。それ以降、その言葉をずっと意識しているんですよ。

 

 

主観だけでは視野が狭すぎるし、コミュニケーションも一方通行になってしまう。言葉のキャッチボールができないし、ましてや人を動かすことなんてできやしない。だからこそ、相手の立場から自分を見て、言葉を選ぶことも大事だし、ときには少し離れたところから俯瞰して、自分自身や置かれた状況を認識することも大事だと思っています。

 

「主観と客観と俯瞰」を意識してコミュニケーションを取れるようになったから、僕はマネジメントの領域に入ることができたし、今こうして組織に働きかけることができています。自分を導く言葉をくれた潤さんに感謝ですね。

 

>fifthの戦略の鉄則「三方よしでビジネスをやれ」

 

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