好きなコトで生きていくための創業メンバーという選択

30代になっても次を見据えて働けるサロンにしたい

 

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美容師一本で働くようになってからも、生活は苦しかったですね。「生活レベルを上げたい」ってずっと思っていました。

 

そんななか、ご飯をおごってくれたり、引っ越し代を貸してくれたりする先輩が現れたんです。お酒を飲む場所も、話すネタも、持っている服も自分とは違いました。「僕も本を読んでみようか」とか「パソコンを使えるようになろう」とか、一つひとつ真似をしていましたね。その先輩がフレイムス代表の舟津です。

 

舟津から「独立するからこない?」と誘ってもらったとき、僕は生活を変えるチャンスだと思いました。創業メンバーとしてイチからお店を作っていけることも、面白そうだと感じたんですよね。

 

お店がスタートしてからは、サロンワークはもちろん、撮影やブランディングなど、自分が興味を持っていることをいろいろやらせてもらっています。サロンができて、もうすぐ10年。会社は順調に成長して、店舗数も20という数字が見えてきました。僕の生活も変わり、自分だけではなく仲間をサポートできる余裕ができましたね。

 

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ただし、これで満足するつもりはありません。今の課題は、店長の次のステップを考えること。元気がない子をフォローする人、ブログやSNSなどのメディア戦略を考える人など、小さなことでもいいから、自分たちで仕事をつくって、分担していくことが大事。なぜなら店長だって、これから先ずっと同じポジションでいい人もいれば、満足ぜず向上したいスタッフもいるはずだからです。店長の先の道も、いろんなライフスタイルにも、対応してあげられる会社にしたいと思っています。

 

僕は今の会社に救われた部分があるし、創業メンバーとしてやってきていますから、お店に愛着があります。これからもずっと、みんなと一緒に成長し続けたい。だからこそ、スタッフが30代になっても、次の自分の役割を見出せるようなお店にしたいですね。

 

転職活動中の美容師へメッセージ

人それぞれ、転職に対する考え方は違っていいと思うし、転職理由もいろいろあっていいと思います。ただひとつ思うのは、一緒に働いた美容師さんたちとの「縁」を大切にしたほうがいいということ。人生、何が起こるか分かりません。今働いているサロンの同僚と、違う場所でまたつながることもありえます。僕がそうだったように。そして、「新規出店が多い」、「いろんなことにチャレンジしている」など自分にチャンスがある会社を選ぶことも大事。そうじゃないと、どこにいっても変わらないんじゃないかって思います。

 

プロフィール
フレイムス
統括マネージャー 杉原 秀一(すぎはら しゅういち)

気軽にはじめた美容室でのアルバイトをきっかけに美容師を志す。複数の仕事を掛け持ちしながらハリウッド美容専門学校の通信科を卒業。地域密着型の店舗の勤務後、フレイムスの立ち上げに参画。現在はフレイムスの統括マネージャーとして、店舗ブランディングや店長のサポート業務など、幅広い業務に取り組んでいる。

 

(取材・文/外山  武史  撮影/菊池 麻美)

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