大の苦手だったヘアアレンジが自分のウリに -U29次世代美容師vol.01 Way’s 木村一平さん-

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InstagramとYouTubeを始めたきっかけ

 

売上が安定してきてからも、ヘアアレンジには苦手意識があって、アシスタントにお願いしたりしていました。このままではいけないと考えて、苦手克服のために、就寝前と出勤前の時間にヘアアレンジの作品を作り、それをinstagramにアップしていたんです。

 

今、そのころの作品を見ると本当に下手なんですけど、知らない人から「カワイイ!」とコメントをもらえたことが、素直にうれしかったんですよね。毎日続けていたので、少しずつフォローの数も増えていきました。

 

次第に「アレンジの仕方を教えて」というコメントが目立つようになり、動画も作りました。でも、Instagramの動画では短すぎて伝わりにくいので、詳しい動画をYouTubeで展開することに。だから、InstagramやYouTubeで自分を売っていこうとは思っていなかったんです。みなさんのお困りごとを解決するために始めたことが、結果として自己ブランディングにつながりました。

 

はじめたタイミングもよかったと思います。当時YouTubeにUPされているヘア動画は、メンズが多く、レディースのものが少なかった。しかも、Instagramのように、お洒落でカワイイ感じのものはなかったんです。だから、分かりやすさにこだわりつつ、Instagramのような表現のトーンで動画を作り込んだのがよかったのかなと思います。

 

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「お困りごと」の中に飛躍のチャンスがある

 

YouTubeに動画をアップするようになって、ヘアアレンジのやり方で悩んでいる女性がたくさんいることが分かりました。僕はこういう「お困りごと」を見つけて、自分なりのアンサーを提供し続けることが、チャンスをつかむ近道だと思います。そして、そこからより多くの人に「お役立ち」していくためにはどうしたらいいのか考えていくことが、新しいサービスにつながっていくのではないでしょうか。

 

そんな背景もあり、今僕たちはスクール事業を温めているところです。ターゲットは美容師さんではなく、“一般のお客さま”。動画サイトを利用してオンラインでやるのもいいし、オフラインで教室を開くことも構想中です。ヘアセットの領域には需要があることは明白。人を集められる自信があるので、必ずうまくいくと思います。

 

振り返ってみると、僕は美容師になる前に、海外に行ったり、違う業界で働いたりした経験があったからこそ、普通とはちょっと違う視点で美容師ができている気がします。まだまだ人に語れる立場ではないですが、これから美容師を目指したいという人や、アシスタントとして頑張っている人には、美容業界以外の世界も覗いてほしいです。そうすることで、いろんな可能性が見えてくると思いますよ。

 

 

プロフィール
Way's
代表/木村 一平 (きむら いっぺい)

大阪府高槻市出身。関西美容専門学校卒業。ニューヨーク州美容師ライセンス取得者。東京・表参道の有名店を経て、同年代の仲間とWay's を立ち上げる。InstagramとYouTubeで多くのファンを抱えており、美容youtuberの佐々木あさひさんをはじめ、ファッションモデルやメディア関係者にも慕われている。

Instagram
https://www.instagram.com/kimuraippei/

YouTube
https://www.youtube.com/channel/UC20xpPYaDX0u1obaNpGg96Q

 

 

(取材・文/外山  武史  撮影/菊池 麻美)

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