誰にも似ていない美容師のつくりかた

自分と近い感覚を持った人と働きたかった

 

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なかなか自分の思うような仕事ができずに悩んでいたころ、知人の紹介で、当時MINXで働いていた今のサロンのオーナーと知り合いました。お客さんとして訪問したとき、オーナーは最初に、私の前髪をパツッと切ったんです。それが衝撃でしたし、カラーもパ―マも斬新で、素直にすごいなって思ったんですよね。私が前髪からカットしているのは、オーナーに影響されたからです。

 

お客さんとして通っていたころから、オーナーのように自分と近い感覚を持っている人と働きたいと思っていましたが、なかなか自分から言い出せず…さりげなく転職の相談をしたときに、「独立するからきてよ」と誘ってもらいオープニングから参加することになったんです。それがもう20年前の話。今ではサロンで最年長です(笑)。

 

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こうしてあらためて振り返ってみると、私は理想の環境に出会えて、本当によかったと思います。ヘアメイクになりたいのに美容部員になり、専門学校を卒業してサロンに入ってもヘアメイクの仕事はできず・・・。それでも諦めずに、環境を変えていくうちに、サロンワークが大好きになっていました。

 

だから昔の自分と同じように、違和感を抱きながら働いている人には、環境を変えてみることを勧めたいです。それが無理なら周りを変えていくしかないですが、一人、二人と賛同者を集めていけば、サロンが変わるかもしれません。悩める美容師さんにもぜひ、心の底から楽しんで、自分らしく働ける環境を手にしてほしいです。

 

♦♦♦ 応援メッセージ♦♦♦

キャラクターは作るものではなく自然に生まれるもの

 

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個性的なキャラクターのほうがお客さまの印象に残りやすいと思いますが、無理矢理自分のキャラクターを作るのはどうかなって思います。やっぱり個性というのは、自分でいろいろなことに挑戦したり、いいことも悪いことも経験して生まれてくるものだと思うんですよね。自分のなりたい美容師像に向かって、素直に歩いていけば、誰にも似ていない美容師になれると思います!

 

 

プロフィール
Nalu pu loa ohana(ナループロアオハナ)
ディレクター/安田 幸恵(やすだ ゆきえ)

石川県出身。3年間の美容部員生活を経て、資生堂美容学校に入学。卒業後、都内のサロン3店舗を経てNalu pu loaのオープニングに参加。ショート、パーマスタイルが得意で、ショートバングが印象的な作品を披露している。趣味は料理と芝居見物。

http://www.nalupuloa.co.jp/

 

(取材・文/外山 武史  撮影/菊池 麻美)

 

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