『新しいことにチャレンジできるのは彼女のおかげ』-美容師夫婦、成功と円満の秘訣-Vol.1

結婚している美容師さんに、お相手の職業を訪ねると「夫婦揃って美容師」と答える人も少なくありません。ただし、同じサロンで勤務する夫婦、別サロンで勤務する夫婦、そして一緒に独立した夫婦など、ひとくちに「夫婦美容師」といってもその形は千差万別です。当連載では、働き方やライフスタイルが異なる「夫婦美容師」たちに登場していただき、美容師としての成功と夫婦円満の秘訣をお伺いします。

第一回目の今回は、同じ職場の先輩・後輩関係からお付き合いに発展し、結婚したタイミングで一緒に独立を果たした「夫婦美容師」をご紹介。

 

Vol.1

西島佑樹さん(BALLOON HAIR)•大須賀千恵さん(LARRY)夫婦の場合

 

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彼女に美容師としての一番いい条件を揃えてあげたかった

 

-お2人はご結婚5年目だそうですが、出会いとなれそめを教えていただけますか?

 

西島佑樹さん(以下西島さん)「なんか恥ずかしいですね(笑)。彼女はもともと、僕が新卒で入社した青山のサロンの先輩だったんですよ。当時、そのサロンには女性スタイリストが3、4人いて、その中でもトップ2に入る、下っ端の僕からしたら雲の上の存在」

 

大須賀千恵さん(以下大須賀さん)「いえいえ、そんなことはないですけど(笑)、でも、私は彼よりだいぶ先輩です。彼が入社のときの面接官でしたもんね」

 

西島さん「最初は、先輩と後輩の壁を感じていたんです。でも、彼女にマンツーマンでレッスンをしてもらったときに、はじめてちゃんと人対人としてコミュニケーションが取れたというか。サロンワークの中だけではわからない、彼女の人となりに接することができて、そこから惹かれていきました」

 

大須賀さん「壁を感じていたんだね。私はフランクに接していたつもりなんだけど」

 

西島さん「そうだね(笑)。とにかく、彼女はとても真面目なんです。一般的に後輩って、先輩をとてもシビアに見ちゃうんですよね。たとえば、『これは絶対にしちゃダメだよ』なんて厳しく言っていた先輩が、同じことをしていると『自分だってやってるじゃん!』と理不尽に感じてしまったり。御託だけ並べてやらない先輩もいたし、それを放棄して「俺には聞かないで」という先輩もいました。

でも彼女の場合、後輩に厳しく言うけど人に注意したことは絶対にやらないし、自分で言ったことはちゃんと実践している。人に厳しくすると自分もしんどくなるのに、自分の首を絞めてでも言わなくちゃいけないことは言うという姿勢。一緒にいて自分の意識も高く保つことができる存在というのが、もっとも尊敬できる部分ですね」

 

大須賀さん「彼はとにかく明るい。一緒にいて居心地がとてもいいんです。私はわいわいガヤガヤした雰囲気が苦手だし、大勢の人といるととても気を使って疲れてしまうんです。彼といると気を使わなくていいので、とてもラクですね」

 

西島さん「あと、彼女はすごく気が利くんです。その分、まわりに気を使いすぎて、どんどん自分が疲れていっちゃうタイプ。独立する前、お互い別のサロンに勤務していた時期があったのですが、家に帰ってくるともうヘトヘトで、精神的にもしんどそうだなと思っていましたね。そのときに、人に気を使いすぎることなく彼女の才能を生かせるような場所、美容師としての一番いい条件を揃えてあげたいなと思ったんです」

 

>西島さんの独立のきっかけは大須賀さんのため。それ以外にも…

 

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