学芸大学前から発信 「siika」サトーマリさんのクリエイティブの育て方

 

妊娠をきっかけに働き方を見つめ直し、夫の加藤龍矢さんとともに「siika」(シーカ)を立ち上げたサトーマリさん。「siika」という店名は「seeker=求道者」からの造語で、美容の道を極めていきたいという思いが込められているといいます。常に努力を怠らず、クリエイティブなスタイルを発信し続けているサトーさんに、独立への思いや自分自身の育て方などについて、おうかがいしました。

 


 

子育てをしながら働きやすい環境づくりがしたかった

 

 

出産の翌年に夫とともに「siika」を立ち上げたのは、それまでの働き方では子育てのためのお金の問題や労働環境の問題があったからです。サロン勤めは歩合制なので、子育てをしながら時短で働けばお給料は減ってしまうし、子育てに充分な労働環境も整っていませんでした。それなら、子どもを育てながら、楽しく、自分のペースで働ける環境をつくったほうがいいと思ったんです。

 

今は自宅と仕事場がとても近く、子どもが熱を出して預ける先がないときにも、職場に連れてくることができたり、家に様子を見に行くこともできます。もし勤め人のままだったら、どうしていたんだろうと思います。

 

お金や労働環境の問題に加え、スタイリストとして10年以上やってきて、次のステップは独立しかないかな、という思いもありました。自分がどこまでやれるのか試してみたかったし、やりたいことをあきらめて後悔したくなかった。妊娠は、自分の将来のことを考えるきっかけにもなりましたね。

 

活動の場を、表参道・代官山から学芸大学に移して

 

 

お店の場所に学芸大学を選んだのは、感度の高い方が多く住む地域だと思ったからです。物件は歩きながら探して、今の場所を見つけて即決しました。夫の加藤は代官山から、私は原宿からの移動でしたが、学大でもそのときと変わらず、攻めの姿勢でいきたいと思っています。

 

メインの客層は20代から30代に変わり、当初は、私のスタイルが受け入れられないのではないかと悩むこともありましたが、今では新しいお客さまもつき、コアなファンが集まってきてくれます。30代の方でも抵抗なく刈り上げやブリーチを取り入れる方もいらっしゃいますし、大人のお客さまのスタイルは加藤が得意とするところなので、それぞれの得意分野を生かし、客数を増やすことができています。

 

>アットホームな雰囲気のなかでも、自分を磨く視点は忘れずに

 

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