裏原系カジュアル

◎1990年代の裏原系カジュアル

1993年ごろ、神宮前4丁目、いわゆる裏原宿界隈に藤原ヒロシやNIGO、高橋盾などがこぞってショップをオープンし、男性を中心に裏原系のストリートカジュアルがムーブメントとなった。核となるスタイルがないのもストリートカジュアルの特徴で、おそらくHIP-HOPブームや、古着ブーム、モードファッションブームなど、さまざまな要素がMIXしたムーブメントでもある。音楽カルチャーとの相性が良く、さまざまなアーティストがストリートカジュアルをまとって雑誌の表紙を飾っていた。

女性もダボダボっとしたスエットやチノパン、ハイテクスニーカーなど、メンズライクなファッションがトレンドに。その代わり、ヘアスタイルは伸ばしっぱなしのロングヘアが多く、ファッションとのバランスをヘアスタイルで取っていた人が多かった。

◎2017年の裏原系カジュアル

マルタン・マルジェラの元デザイナー、デムナ・ヴァザリアによるVETEMENTS（ヴェトモン）がストリートカジュアルブームを復活させ、現在10～20代を中心にストリートカジュアルブームが再燃。袖の長いスエット、またボトムの素材感に遊びを効かせている。またポンプフューリーの復活により、足元は再びハイテクスニーカー、もしくはDrマーチンなどを合わせている人も。

ヘアスタイルはブリーチ、ロブなど90年代より遊びの効いたヘアスタイルの人が多い。

〈1990年代初期のムーブメント〉

＞グランジ
＞フレンチカジュアル
＞スーパーモデルカジュアル

〈1990年代中期のムーブメント〉

＞裏原系カジュアル
＞ガールズストリートカジュアル

〈1990年代中期〜後期のムーブメント〉

＞アムラー
＞ガングロ