ガングロ

◎1990年代のガングロブーム

1990年代の終わり、ギャルブームが成熟を迎えた頃、アムラーから続く日焼け肌ブームが独自の進化を遂げ、真っ黒に日焼けをし、カラフルなファッション、たくさんのアクセサリー、シルバーメッシュのエクステ、シルバーホワイトのアイシャドウで化粧をする若い女性全般を総称して“ガングロギャル”と呼ばれた。

主に渋谷、池袋界隈に集まり、eggやPopteenなど、当時大人気だったギャル雑誌を中心にカルチャーを形成。アルバローザやミジェーンなどの特化したブランドが爆発的に流行し、そのショップのビニール袋を持つことがステイタスになったことも。

また、さらに進化を遂げた“ヤマンバギャル”も登場。さらに黒い肌、派手なメッシュのエクステ、顔にシールなどを貼ったメイクで、連日メディアを騒がす存在となった。

◎2017年のガングロ

2000年半ばより終息をしていたガングロは2016年に突如また現れ、少数ではあるが、渋谷を中心にまたムーブメントを形成しつつある。

派手なイメージには変わりはないが、ヘアカラーの進化により90年代よりヘアカラーがあざやかに。またネイルも長くなっている。

ファッションは長きにわたるフェミニン・カジュアルファッションブームの影響で当時よりもシンプルに変貌している。

〈1990年代初期のムーブメント〉

＞グランジ
＞フレンチカジュアル
＞スーパーモデルカジュアル

〈1990年代中期のムーブメント〉

＞裏原系カジュアル
＞ガールズストリートカジュアル

〈1990年代中期〜後期のムーブメント〉

＞アムラー
＞ガングロ

（文／高橋 優璃 イラスト／小林麻美）

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