販売スキルゼロの1人サロンがアパレル販売をスタート! 選ばれるサロンになるための空間づくり―高円寺/raiponia室伏大介さん

サロンという名の空間をシェアする

 

 

販売とディスプレイで心がけているのは、“当たり前なこと”だけです。洋服は自分自身で着用し、着心地やサイズ感なども含めたアドバイスや感想を伝えられるようにすること。ディスプレイは見るだけでも楽しめる空間として成り立つようにし、余裕を持って陳列すること。ごちゃごちゃと並べると、お客さまが商品を手に取りにくくなり、一つひとつが埋もれてしまいますから。

 

ベースは美容室なので、普通のショップのようにたくさん商品を置いても、毎月決まった数を販売できるというわけではありません。それにもともと、ショップのようにコンスタントな販売で利益を得るためにはじめたわけでもありません。

 

大きな利益はないけれど、僕の「サロンを高円寺らしい交流の場にしたい」という考えに共感してくれた作り手の方の商品を置かせていただいている。だから、このスペースは、その方たちとの縁をうまく生かしながら、働く空間を同じ考えや思いを持った方々とシェアしている感覚です。

 

サロンワークでもいろいろなお仕事をされているお客さまと出会いますが、それは「美容師とお客さま」という関係。このディスプレイスペースは、その関係を超えた異業種の人たちとの交流が生まれるんです。美容師業をしているだけでは見えない、違った角度からの意見がもらえ、自分の仕事を見直せる大きな刺激にもなっています。

 

>リニューアル後に変わった“売ること”への考え

 

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