音も香りも! 五感に届くリアル感が成功のカギを握っている—Velvet on the Beach 桜井章生さんのカバンの中身

PICK UP ITEM|香水

お客さまと長く関係を続けるために、新鮮さと同じくらい変わらないことも大切だ

 

 

カバンに入れている香水はジャンポール・ゴルチエのもので、22歳のときから同じ香りを使い続けています。若いころはおじさんになったら変えるんだろうと思っていたんですけどね。

 

実は以前久しぶりにいらっしゃったお客さまに、「若いころと香りも同じだし、桜井さんは変わらないね」と言われたことがあって。それをきっかけにこの香水を使い続けようと決めました。

 

僕の年齢になるとお客さまとのお付き合いが長くなると同時に、環境や住む場所が変わってときどきしか来店できなくなるお客さまも増えてきます。子育てなどで忙しくなり、数年ぶりにいらっしゃる方も少なくありません。

 

そういったお客さまをお迎えするときに、以前と変わらない“何か”があるといいなと思うのです。 例えばスタッフや僕の空気感や、サロンのインテリアのどこか、流れている音楽。

 

時代や年齢が以前とは違うのですから、どうしたってヘアスタイル提案やヘアに関するアドバイスは変わっていきます。飽きられないための新鮮さだって、もちろん重要。

 

だからこそ変わらないものがあることで、久しぶりのご来店でもアウェー感を感じることなく、昔と変わらない距離感で僕らと接しやすくなるはず。

 

僕とお客さまにとっての変わらない“何か”。そのひとつが、この香りというわけです。

 

 

プロフィール
Velvet on the Beach
代表/桜井章生

京都府出身。2007年10月、東京・青山に“ナチュラルフェミニン”をテーマに「BEACH」をオープン。2015年2月に“クールフェミニン”をテーマにした新ブランド「Velvet on the Beach」を表参道にオープン。繊細かつ大胆なデザインとカット技術に定評があり、サロンワークの他、セミナー、雑誌撮影などで活躍中。

 

(取材・文/福田真木子 撮影/河合信幸)

 

  カバンの中身シリーズの他記事を見る >>

 

  ライフマガジンの記事をもっと見る >>

 

Related Contents 関連コンテンツ

Guidance 転職ガイド

Ranking ランキング