ミステリアスなオオモトさんの「頭の中」を教えて! なんで「髪と僕」を作ったの?

自分を知ってもらいたい! 個人WEBサイト「髪と僕」を立ち上げるまで

 

 

スタイリストデビュー直後は、営業に余裕があり考える時間がたくさんあったので、自分をどうやって打ち出していくべきかいろいろ考えていました。

 

その中で考えたのが、見た人に僕のすべてがわかるサイトを作ること。アシスタント時代からブログは書いていたのですが、ブログってさかのぼって一個一個読まなきゃいけないのが大変だと思うんです。Instagramも今ほど人気ではなかったので、自分の魅力をまだ出会えていないお客さまに伝える手段が少なかったこともあって、「私を担当している美容師さん、こういう人なんだよ」って紹介していただけるような何かが欲しかった。

 

そこで自分のキャラや、服装や提案しているヘアスタイルを載せて、パッと見て僕を自己紹介できるようなサイトを作りたいと思ったんです。

 

一人でコツコツ作業し、6ヵ月ぐらいかかって「髪と僕」を完成させました。

 

ただ、具体的にどんなヘアスタイルを発信するかは決めてなくて。ちょうどその時期は雑誌で撮影の企画をいただけていたので、自分自身もいろいろなヘアスタイルを見たり、どういうのがいいかなと考えたり、ヘアデザインについて考える時間も多くなりました。

 

それで思いついたのが「うちのサロンならカラーをやれば売れる」ということ。当時、BRIDGEにはカラーを打ち出しているスタイリストはいなかったので、自分がカラー推しでやればカラーで来店したお客さまを独占できると思ったんです。

 

あと、カットで切り込むのは、お客さまも勇気がいります。でもカラーならデザインに少しプラスするだけでイメージチェンジすることができるので、お客さまもやってみようかなという気持ちになると思ったんです。

 

僕はカラーの施術経験が豊富ではなかったので、経験を増やすべく全頭ブリーチができる人を探したり、自分のお客さまにも少しずつ提案したりして、手がけたヘアスタイルの写真をサイトやInstagramにアップしていくことにしました。

 

オオモトさんと言えばやっぱりカラー! こだわりは、「ちょっとあったらいいな」と思うヘアデザイン 

 

 

僕が提案しているのは、「王道ではなく、おしゃれすぎず、その間をいく」ようなヘアデザイン。例えば、センスが高くクリエイティブな美容師がいたとしても、そのヘアデザインを求めているお客さまってすごく少ないと思うんです。ピラミッド型で例えると一番数が少ないトップの部分。でもクリエイティブであることは美容師にとって重要なことですよね。だから、サロンワークでは、そのクリエイティブをいかにしてサロンスタイルに落とすかが大切だと思うんです。

 

そこで僕が意識しているのは、ピラミッド型の一番多い層とその次に人数が多い層の間ぐらいの方へのアプローチ。

 

その方たちを意識しながら、お客さまが「ちょっとあったらいいな」と思うヘアデザインを提案するようにしています。やっぱり美容室はお客さまにきていただかないと成り立ちません。そのためには、お客さまがやりたいと思えるものを発信し、「やりたいけど大丈夫かなあ」と不安に思っている方の背中を押す必要があります。そうすることで、最終的に「じゃあこの人なら任せてみよう」と思っていただけるのが美容師なのかなって。そのためにも僕は美容業界で有名になることよりも、お客さま第一主義でサロンワークを一番大切にしています。

 

>オオモトさん、次はどんなことをしようとしているの?

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