#CinematicHair 誕生秘話。 CIECA. 野元亮太さんが生み出す、映画のワンシーンのようなスタイル動画と、ごまかしの効かない揺れるカットライン

映画のように第三者目線でヘアスタイルを見せるCinematic Hairの誕生

 

 

前のサロンには10年間在籍しました。研修でイタリアに行った際、現在のCIECA.のオーナーと知り合って仲良くなったことがきっかけで、転職することにしたんです。都心のサロンで働きたいという気持ちはずっとあったのですが、前社ではなかなかそういった機会が巡って来ず、「やっぱり自分から動き出さないとな」と思ったんですよね。30歳を超えていたこともあり、これが最後のチャンスかもしれないという思いもありました。

 

CIECA.には、スタートから店長として入社したんですよ。ただ、前のサロンからお客さまを連れてくることもできなかったので、数字を持っていない店長ということになりますし、スタッフはもともといたメンバーだったので「これはやばい」と思いましたね。

それまでInstagramのフォロワー数は5,000人くらいで、フォローしてくれている人たちはほぼ全員美容師。なので、とにかく集客しなければと、集客に特化した投稿を始めました。

 

 

反応が良い投稿を意識して続けた結果、じわじわフォロワー数も伸びていって、お客さまにも来ていただけるようになりました。ただ、集客としては順調だったのですが、「これって自分のやりたいことなのかな」と思うこともあったんです。インスタが爆発的にバズっていたわけでもないですし、たしかにカットには自信がありましたが、自分で自分のことを「うまいですよ」と発信するのも嫌だったんですよ(笑)。そうこうしているうちに、コロナ禍に突入してしまいました。当時、フォロワー数は2万人くらいだったと思います。

 

 

出勤もできず、家でNetflixをずっと見ていて気づいたのが、映画ってすべてが第三者目線だということ。主人公も脇役もカメラという第三者の目から映し出されていますが、本人たちは映っている自分の姿を見ることはできません。主人公たちをすべての角度から見ることができるのは、視聴者である第三者だけなんです。そう気づいたときに、映画っぽい雰囲気でヘアスタイルの映像を発信したら面白いだろうな、と思いました。もともと映像は撮り続けていたのですが、Cinematic Hairと名前がついたのはこのときが始まりです。

 

>サロンワークと映像制作には“汲み取る”という共通点がある

 

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