【具志いっせい】表参道発!ショート推しで自分らしく働く、フリーランス美容師の多動力。長く楽しく働き続けるための処世術とは?
顧客に支持され続けるために

――たくさんの顧客がついて26歳でフリーランスになりましたが、普段お客さま対応で気をつけていることはありますか?
「お任せで」と言われることが多いのですが、その言葉通りに受け止めたら結構リスキーなので(笑)。いくつかスタイル写真を見せて「このスタイルは好きですか?」というように、必ず聞いて確認します。期待しながら来店して、納得した仕上がりじゃないとお客さまはリピートしてくれないですからね。髪の悩みも必ず聞き、それを解消できるスタイルに仕上げるようにしていますね。
お客さまのメイン層は30〜40代なので、髪質のうねりなどの悩みから縮毛矯正も人気なんですよ。今年フリーランス5年目になりますが、ショートばかり施術していると自分の技術に飽きるじゃないですか。なので、ちょっとでも変化させることが大事だなと思っているんですね。ショートを強みにしていても、縮毛矯正や髪質改善をおすすめしたりしますし、そうするとお客さまも新鮮ですよね。フリーランスはとくにマンネリ化が起きやすいので、変化は重要なポイントかなと思います。

――たくさんのお客さまに恵まれた現在も、変わらず新規集客は積極的に行っているんですか?
してますね。ショート推しだと「髪を伸ばします」と言われて数ヵ月空くことも多いですし、出産や引越しなどもあるので、最低でも年10〜20%は新規を獲得していく必要があると思っています。どんなに売れている美容師も、顧客はそれくらいのパーセンテージで減っていきますから。予約が取りづらいと、それはそれでお客さまが離れてしまうこともあるので、そのあたりのバランスもその都度調整しています。
