「ヘナカラー」ってサロンメニューで使えるの? 美容師なら知っておきたいヘナカラーのウソ、ホント

実は女子高生にも人気!? ヘナカラーの知られざる使い道

 

-ヘナカラーってみんなオレンジ色になっちゃうの?

→ ウソ。ヘナだけではオレンジみの色しか出せないが、インディゴとミックスすることで明るめのブラウンからビターブラウンまで表現できます。

 

ヘナの色素はオレンジ色なので、それ単体だとオレンジ色しか出せません。ヘナカラーでイメージすることの多いグレイ部分がオレンジに染まった状態は、おそらく単体で染めてしまったものなのでしょう。

 

ただ今のヘナカラーはヘナの他に、同じくハーブの一種であるインディゴの粉末も使います。インディゴはそのブルーの色素を持っていて、ヘナのオレンジみを緩和することができるのです。ヘナとインディゴの配合によって、やや明るいブラウンからビターなブラウンまで、ブラウンのバリエーションがつくれるのです。

 

1:1の配合だと、ライトブラウンに。黒に近い色にしたい場合は、インディゴ8:ヘナ2の配合がおすすめ。またしっかり染めたい場合は、一度ヘナで染めてから洗髪し、インディゴを被せて2度染めする方法もあります。グレイカラーで需要が多い、5レベル、6レベルのナチュラルブラウンは、問題なく対応が可能です。

 

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表現できるブラウンの幅。右がヘナのみでの染色、真ん中はヘナとインディゴの配合が5:5、左はは2:8

 

-グレイじゃない髪には染められないの?

→ややホント。でもほんのり明るく見せられる効果はあります。

 

ヘナカラーにはトーンアップする力はないため、黒髪を明るくすることはできません。でもオレンジ色のマニキュアを被せるのと同じように、黒髪にヘナカラーをするとほんのり髪が明るくなって見える効果はあります。

 

実はうちでは去年、学校の長期休暇前にたくさんの女子高生がヘナカラーを希望して来店するという、僕もびっくりする現象が起きました。髪が少し明るく見えて、しかも休み明けの1ヵ月後にはもとに戻っているというのが、人気になった理由のよう。最近の若い人の髪はやわからくて細く、昔の日本人と比べて色素も薄いので、特に変化がわかりやすいのです。

 

 

-トリートメント効果もあるの?

→ホント。ツヤが出て、クセ毛が少し落ち着くこともあります。

 

髪の表面を色素でコーティングするので、ツヤがすごく出ます。またヘナの成分にあるポリフェノールやタンニンが髪の内側に入って髪の強度を高めてくれるので、ハリやコシも出やすくなります。また髪全体が均一に疎水性に整います。それによってクセが出にくくなり、特に軟毛でクセ毛の人は、クセが落ち着きストレートっぽい髪質になることが多いです。

 

 

>色持ち、染まり具合、染めた後のケア。お客さまにどう説明する?

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