2度のショートヘアで販売員からブランドディレクターになった松井里穂さんの転機【私の運命が変わったヘアVol.4】

 

髪を切って人生が変わる……

 

美容師冥利に尽きる言葉ではないでしょうか。その言葉を体現する旬の女性にヘアヒストリーをインタビュー。ヘアカットで人生が変わったお客さまにフォーカスしていきます。

 

第4回目はアパレルショップ「koe tokyo」の大人気販売員を経て、現在は153cm以下をターゲットにした「rem closet」のブランドディレクターとして活躍する松井里穂さん。

WEARやインスタグラムをきっかけに、夢だったアパレル業界で活躍する松井さんですが、その運命を後押ししたのがショートヘア。

しかもヘアカットをきっかけに2度も思いがけない方向へと進んでいったんだとか。

その素敵な転機を聞いてきました。

 


 

ショートヘアで将来のパートナーが見つかる

 

 

鹿児島出身で、福岡の短大に進学していました。

その頃、飲食店のアルバイトをしながらサロモをしていたのですが、ロングだった髪の毛が徐々に短くなっていきました(笑)。

 

ある日、撮影でバッサリとショートに。ロングからボブへと変化していったので、短くすることにあまり抵抗もなくすんなりとショートの自分を受け入れられました。

 

さらに似合うよ! と、周囲からの反応がとてもよくて、友人にかなり褒めてもらいましたね。集客サイトにもたくさん掲載していただきました。

さらにショートヘアにしたことが今の旦那と付き合うきっかけになったかもしれません。

 

ロング時代から顔見知りではあったのですが、ショートにイメチェンしたら恋愛対象になったきっかけになったみたいです(笑)。

 

そんな出会いを経て、彼が東京に転勤になったきっかけで結婚をし、上京をしました。

 

2度目の転機は仕事での大抜擢

 

 

大学卒業後、会社員として働いていたのですが、実はアパレルで働いてみたいというささやかな夢を持っていました。

 

しかし、色々考えた結果ファッションは趣味にして、一般企業で働くことを選択。

今思うと当時の会社員の経験は今に活かされていて無駄じゃなかったと、胸を張って言えます。でも、どこかでアパレルの夢は捨てきれない自分もいたんです。

 

結婚、引っ越しと自分の環境が大きく変わったこともあり、人生最後にアパレル販売員で働きたい! という気持ちになり、最初は2.3年だけ働こうという気持ちで始めました。

 

その頃、自社製品の宣伝を兼ねてWEARの更新をしていたのですが、結婚式のため伸ばしていた髪をバッサリ切った頃、WEARのフォロワー数やいいね数が急増。

 

急展開にびっくり。戸惑いましたが、これがショートにして2回目の大きな人生の転機だったと思います。

 

渋谷の新店へ異動が決まったと同時に、自分なりにSNSの更新をひたすら毎日頑張りました。

出勤の日は必ず朝早く出勤し、1人でコーディネートの撮影を行い毎日4コーデ、合計毎月120コーデをWEARに投稿。

毎日投稿していたので休みの日の分も溜め撮りをしていました。

その頃Instagramも渋谷店に異動する前は、友達だけがフォローしてくれていた300人程度でしたがいつの間にか1万人を超えていました。

 

この生活を3年間続け、社内で年間売上1位で表彰されたのをきっかけに、新たなステップとして自分のブランドを立ち上げたいという新たな目標ができました。社内で表彰されたこともあり、D2Cブランド立上げる新規事業のお話をいただき、2020年3月に『rem closet』を立ち上げました。

 

コロナ禍と同時のブランド発表だったので、気苦労が耐えなかったのですが……。

それでも街中で私の服を着用してくれる人を見つけたり、声をかけていただいたり。商談や宣伝など、全て自分でやっているので、目まぐるしい毎日ですが、とてもやりがいを感じています。

 

本当なら、今も福岡でOLをしていると思っていたのに……。

東京に来たのも、ディレクターをしているのも、振り返るとショートヘアにしたことが転機なんです。本当不思議な縁で繋がっていると感じます。

 

>悩みの癖毛も職人のような美容師が救い!?

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