「紺野ショート」から5年──紺野善仙がボブパーマで更新するunpluggedらしさ。個人技からチームへ、次のトレンドの育て方
チームで育てるサロンの未来

――現在の紺野さんの働き方について教えてください。
今は週5日サロンワークに立っています。前職時代はかなりの施術数をこなしていましたが、今は1日2〜3枠ほどに抑えています。その分、スタッフへお客さまをつなぐ形にしています。
技術力は高いのに、集客やSNSが苦手なスタッフもいます。そこは僕がサポートできる部分。せっかく実力があるのに埋もれてしまうのはもったいないので、できるだけチャンスをつくりたいと思っています。
自分が前に立ち続けるというより、チーム全体が評価される形にしていきたい。スタッフが自信を持ってサロンワークを楽しみながら、実力を伸ばしていける環境を整えることが今のテーマですね。

――カフェ事業も展開されていますね。
はい。福岡と東京・大井町で運営しています。美容とカフェ、一見まったく違うようですが、どちらも「空間づくり」という意味では共通している部分があると思っています。
共同代表の前田(伸一)は、いままさにコロンビアへ豆の産地視察に行っているんです(笑)。本気度が違いますよね。サロンワークも週3日しっかり立ちながら、探究心を持って外にも学びに行く。その行動力とバランス感覚にはいつも刺激をもらっています。
もう一人の共同代表・武藤(希実彦)は、教育カリキュラムの設計を中心に、僕とはまた異なる技術や視点でサロンに新しい価値を生み出してくれる存在。多くのスタッフやお客さまから信頼を集めていて、チーム全体を底上げしてくれている。二人の存在があるからこそ、今のサロンの空気感や成長があると感じています。

――チーム体制が、スタッフの成長にもつながっている?
確実につながっていると思います。僕ら自身が前職で幅広い技術を積み重ねてきた経験があるからこそ、難しい施術でも基本的にお断りすることはありません。例えば、ストレートパーマをかけた髪にさらにパーマを重ねるようなケースでも、「できない」と切り捨てるのではなく、どうすれば可能かを考える。その姿勢を間近で見てきたスタッフは、自然と技術の引き出しが増えていきます。
結果として、お客さまから支持されるスタイリストへと成長していく。その循環が生まれていることは、本当に良かったと感じています。
サロンのInstagramアカウントも1万人を突破し、来店のきっかけの一つになっています。ただ数字だけを追うのではなく、これからもunpluggedらしさを大切に。自分たちが心から「かっこいい」と思えるスタイルを、ブレずに発信していきたいですね。流行を追いかけるのではなく、自分たちの軸を育て続ける。その積み重ねが、結果的にブランドになっていくのだと思います。

- プロフィール
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紺野 善仙(こんの・よしのり)さん/『unplugged』代表
北海道出身。北海道理容美容専門学校卒業後に上京し、都内有名店に10年間勤務。2019年、同僚2人とともに表参道に『unplugged』をオープン。高いオールラウンド技術を持ち、とくにショートカットで同業者からも厚い支持を得ている。
Instagram:@nori190
(文/織田みゆき 撮影/宮崎洋)