光を味方にすれば美容師さんはもっと輝くと思う -フォトグラファーと美容師の関係-

 

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女性ファッション誌、ヘアカタログをはじめとして、多くの媒体で活躍しているフォトグラファー、アベユキヘさん。「美容師さんと一緒に仕事をすることも多いです」という彼女に、髪型へのこだわりやヘアサロンに足を運んだときに感じていることを教えていただきました。

 


 

ビューティー系の撮影は、「肌の再現」が勝負のカギ

 

フォトグラファーとして女性ファッション誌やその別冊のヘアカタログなどで撮影をしています。子供が生まれてからは、ママ向けに「赤ちゃんをかわいく撮ること」をテーマとしたレクチャーの仕事もしてきました。

 

フォトグラファーとしてのキャリアをビューティー系の撮影に強い事務所でスタートしたので、今もメイクやヘアアレンジなどの現場の割合が大きいです。「FLOWERS」、「broocH」、「Rougy」、「Belle」などなど、原宿・表参道エリアの人気店で働く美容師さんと一緒に仕事をすることも多いんですよ。美容師のみなさんは映画やアート、クレイアニメやスタジオに生えている草まで、さまざまなモノに反応してインスピレーションを受けているようで、その様子を見て私も刺激を受けています。

 

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全体的な雰囲気がスタイリッシュであれば評価されるファッション系の撮影と違い、ヘアメイクが絡むビューティー系の撮影では、「肌の再現」が求められます。繊細な表現が必要なので、撮影の段取りやライティングも一般的な撮影よりも、ひと手間かかるんですね。

 

それを「仕事は見て盗む」という方針のなかで勉強していたので、アシスタント時代は苦労した時期もありました。でも厳しい環境で鍛えられたおかげで、今、さまざまな仕事をいただけているのだと思います。

 

仕事でご一緒している人にお願いするのは恥ずかしい…

 

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私には仕事を通じて影響を受けた美容師さんがたくさんいます。例えば「FLOWERS」の浦さんは、作品はもちろん、そのキャラクターや持っているアイディアも大好きですね。でも、髪を切ってもらったことはないんですよ。お仕事で一緒にした人に髪の毛を切ってもらうのって、なんだか気恥ずかしくて…。

 

だからというわけじゃないんですが、以前は表参道の「boy」さんに通っていました。独自の媒体を持っていて、一般誌には出ないから、撮影で一緒することもなかったんですよね。

 

それに、髪を切りに行くたびに「フランスのロワイヤル・ド・リュクス(巨大な人形を使ったショー)知ってる?」とか「この写真集は見た?」といろいろな情報をもらえたんです。ほかにも、紙粘土で人の頭を作ることで、顔の造形を学ぶ研修とか、「boy」さんには独特な文化があるなぁって思っていました。とにかく、クリエイティブやアートへの感度がすごいんですよ。

 

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結婚して子供が生まれてからは、子連れでも通いやすい「Nalu pu loa Ohana」に行くようになりました。パーマの技術で有名なサロンなんですが、店長さんは女性でしかも同年代ということもあって相談しやすいんです。カラー剤に弱くなったり、肌が弱くなったりという話は、女性のほうが話しやすいんですよね。

 

ちなみに、店長さんとお会いする前まで、あまりパーマをかけたことがなかったのですが、やってみるとスタイリングが楽で驚いています。子育てをしているとなにかと時間に追われるので、とってもありがたいんですよ。

 

 >スタイル写真を美しく撮るには光を味方に!

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