【令和のモデハン最新情報と裏事情】人気サロンのモデハンマスターに聞いた、モデルハントの成功率を高めるひと工夫

 

カットの練習や作品・雑誌の撮影など、美容師にとってモデルハントは重要な仕事のひとつです。以前は営業後などに街頭で探すのがスタンダートでしたが、SNSの出現やコロナ禍の影響で、モデルハント方法も変化してきているのではないでしょうか。

 

そこで今回は、モデル探しが上手な美容師さんにインタビューを実施。実際に行っているモデルハントの方法やコツ、モデルさん選びの基準などをお伺いしました。

 


 

<目次>

>SNSも活用しつつ、メインは街頭での声かけ。モデハンは自分の脚と時間を使ってアタックして早く確実にモデルとの関係性を築く─MINX 秋山拳太郎さん

>Instagramでのハントと街中ハントの両方に目を光らせる。各スタイリストの要望に合わせたモデル探しのプロフェッショナル─LECO 工藤舞さん

>Instagramでのハントに集中特化。モデルからの紹介も活かしつつ、地道なアカウント整備でモデハン成功率もUP!─sand 坂藤友紀さん

>9割は友人の紹介から。美容師以外の人たちの「かわいい」を信頼してさまざまなタイプのモデルを獲得─favorite garden 三國恵さん

 

SNSも活用しつつ、メインは街頭。脚と時間を使ってアタックして早く確実にモデルとの関係性を築く─MINX 秋山拳太郎さん

 

 

MINX

デザイナー/秋山 拳太郎(あきやま けんたろう)

1996年7月4日生まれ。福岡県出身、2017年大村美容専門学校卒業。同年MINX入社。2021年4月デビュー。雰囲気の出るポイント、似合わせポイントをデザインするのが得意。アイドルやプロモデルの友人も多く、人柄のよさとセンスある技術に定評がある。

 

─普段、どのようにモデルハントをしていますか?

以前は、練習モデルのハントはすべて街頭でしたが、コロナ禍になってInstagramと街頭での声かけを半々くらいで行うようになりました。Instagramを使うのは、一般誌の撮影モデルを探すとき。通勤時間や休憩時間の間など、自分の好きな時間に手間をかけずに探せるので便利ですよね。しかし、クリエイティブ撮影や業界誌の撮影の場合は、実際に会って判断したい気持ちが強いため、街頭でのハントも行っています。

 

クリエイティブのイメージが浮かぶか浮かばないか、イメージに合った雰囲気があるかないかは、会ってみないとわかりません。また、Instagramだけでのやりとりだと、私の場合、自分で思っている以上に顔が濃く強面の印象を与えるようなので、女性からは返信がないことも少なくないです(笑)。しかし、街頭で直接お声がけをすれば実際の自分を知ってもらいやすいので交渉が早く済むんです。街頭でのモデルハントはメリットがたくさんあるので、今後も万全のコロナ感染予防対策をして続けていきたいと思っています。

 

─モデルハントを成功させるコツやポイントを教えてください。

街頭は、プライベートで買い物をしているときや、何気なく街を歩いているときにモデルハントしています。よく行くのは渋谷、三軒茶屋、恵比寿、銀座、中目黒。いいなと思う人を見つけたら声をかけて、探しているモデルのイメージなどの詳細を伝え、OKがもらえれば、連絡先を交換します。街頭に立つときは、一カ所にとどまらず、歩きながら探すのがコツ。ずっと同じ場所に立っていると、怪しい人だと勘違いされて無視されやすくなります。さらに、洋服は黒一色などを避けてできるだけおしゃれに、髪色はド派手カラーよりも、ナチュラルなヘアスタイルで臨むのがおすすめですね。これだけでも確実に成功率が上がりますよ。

 

Instagramでは、主に都内のストリートスナップを投稿しているアカウントをチェックします。おしゃれな人が厳選されていますし、個人のアカウントと比べて加工も強くないので、実際の見え方とも近く、スムーズに見つけられますよ。

 

練習モデルの場合は、自分のレッスン内容によってレングスや髪質が変わりますが、「髪型を変えたいと考えていそうな方」や「髪に悩みがありそうな方」などに声かけをします。髪を切るつもりのない方より髪に悩みがある方のほうが、具体的な提案ができるので、成功に繋がりやすいんです。髪を結んでいる方は、髪が邪魔、鬱陶しいと感じている可能性が高いので成功率も高く、髪が肩にあたって不自然にはねている方は、内側におさまるようにカットする提案ができます。カラーモデルであれば、根元が伸びている方が成功しやすいです。

 

撮影モデルは、作品を撮る予定ができてからハントするというよりも、日頃からたくさんの人と交流して、いいなと思う人を見つけて交友を深めておくようにしています。今は自粛していますが、コロナ禍以前は、友だちを増やすために、よく行きつけの古着屋や呑み屋に通いつめて、そこで会う方たちみんなに積極的に声を掛けるようにしていました。こうして友だちを作っておくと、撮影のときにモデルさんとして協力していただけたり、最終的にお客さまとして通っていただけたりすることが多かったです。

 

─どんな基準でモデル選びをしていますか?

練習モデルは、先述したとおり「髪型を変えたいと考えていそうな方」や「髪に悩みがありそうな方」。撮影モデルは、撮影する作品にもよりますが、目元の印象が強い方を選びます。もちろん美容師側の仕込みや技術力が1番大切ですが、目元がはっきりしている方のほうがいい結果に繋がりやすいからです。一般誌であれば、美容師以外の読者が多いので、広瀬すずさんのように万人受けのお顔で目が大きくはっきりしている方。業界誌であれば、強い個性がほしいので、小松菜奈さんのような少しダルそうな視線の表現ができる方がいいですね。髪質については、できれば癖のないストレート毛だと、デザインしやすいので嬉しいです。

 

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秋山さんのイチオシのモデル

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イチオシポイント

万人受けのお顔で、頭も小さく、髪質もよく、とにかくかわいいです。業界誌、一般誌、どちらもできるモデルさんだと思います。また、自分が得意とするナチュラルスタイルのデザインが、彼女の雰囲気とマッチするので、よく個人の撮影で協力いただいています。

 

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>LECOのモデハンリーダー工藤舞さんが実践しているモデルハント術とは?

 

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