ライティングからポージングまで、内田さんの撮影での取り組み方

サロンで仕込みを終えたあと、スタジオ入りをした内田さん。最終の仕上げとスタイリングの方向性を、カメラテストを重ねながら決定していきます。

デザインボブを手ぐしでスタイリングした、ナチュラルな雰囲気のスタイルも作っていただきましたが、今回はコテを使い、よりエアリーな雰囲気のスタイルが採用されました。

カラーペンシルで描いたドットが印象的なアイメイク。透明感のある柔らかい印象のモデルさんに、華やかさとスパイシーな雰囲気をプラスしてくれます。

コテで巻いたエアリーなボブをくずし、直前まで細部のハネ感やバランスを整え、撮影がスタート。

今回は柔らかい自然光の雰囲気を作り出すべく、機材を駆使しながら雰囲気を再現しました。光の当たり方やライティングの強さ、カメラのピントの位置、ポージング、目線、ヘアメイクの修正まで、すべてをチェックしながらテキパキと指示を出す内田さん。撮影現場は、スピード感と心地よい緊張感に包まれていました。

－最後に、今回の撮影はいかがでしたか？

「この撮影企画の第一回目ということで、これから撮影する美容師さんとの兼ね合いも考えて、あまり作りこんだものではなく、サロンワークで打ち出しているものを素直に作りたいと思ってシンプルなスタイルを提案しました。

最近の撮影では、創作的なものやヘアメイク的な撮影が多かったので、今回は久しぶりに自分が一番得意とするヘッドショットで勝負できたので、サロンワーカーとしての素直な表現ができました。今回の企画趣旨に合ったスタイルが楽しんで作れたと思います」

プロフィール

vetica／クリエイティブディレクター
内田 総一郎（うちだ そういちろう）

神奈川県出身。神奈川県内美容室1店舗を経て、VeLOオープニングスタッフとして参加し、店長兼ディレクターを経た後、2009年にVeLOの姉妹店となるveticaのクリエイティブディレクターに。サロンワークをはじめ一般誌から業界誌、セミナー等、幅広く活躍中。またプライベートではDJ活動もしており、代官山AIR,渋谷ASIAでのレジデントパーティーをはじめ、都内クラブで活躍。さまざまなアーティストと競演をはたしている。
URL> http://velovetica.com/vetica/

（ヘア＆メイク／vetica 内田 聡一郎　撮影／渡辺 一城　モデル／吉岡 彩）