お客さまの喜びが人生の全て。ブリーチワークを極め、技術と献身で無理難題に応える 奧杉拓未さん

ペールトーンから美しいホワイトカラーまで、あらゆるハイトーンカラーを発信している奧杉拓未さん。SNSでは9.5万人のフォロワーを抱え、現在は渋谷を拠点にフリーランスとして活躍されています。
奥杉さんのポリシーは、お客さまからのオーダーはどんな無理難題でも断らないこと。それは、なによりも大切にしている“お客さまの喜びと満足”のためだそうです。
顧客の願いを叶えるハイレベルなブリーチワークを身につけるまでのお話を、詳しく伺いました。
勉強が嫌になって、美容の道に進むことに

─美容師を志したのはいつ頃でしたか?
高校3年生の、進路を考えるタイミングです。それまではずっと、大学に進学するつもりで勉強漬けの毎日を送っていました。でも、勉強しすぎてある日全てが嫌になってしまって(笑)。今まで全くやってこなかった道に進もうと、美容師になることを決めました。
新卒で入社したのは、都内を中心に店舗を展開しているトレンドサロンで、配属されたのは池袋。ただ、もともと都心で働きたいという思いが強かったわけではありません。学校の先輩が就職したサロンをいくつか調べ、選んだのがたまたま都内のサロンだったんです。
そこはアカデミー完備のサロンで、入社から半年後の10月に全員がスタイリストとしてデビューするんですよ。入社前はそのスピード感と効率の良さに惹かれたのですが、いざ自分がスタイリストになるタイミングを迎えたら、正直不安が大きかったですね。

─それでも、カリキュラムは予定通り修了されたんですよね?
はい。レッスンでつまずいたことはほとんどありませんでした。手先がものすごく器用なわけではないものの、理論を理解するのは人よりも早いタイプなんだと思います。頭で理解したことを、人の何倍も反復することで身につけていきました。
モデル集めやデビュー後の集客は、当時からインスタを使っていました。とは言ってもフォロワーは全くいなかったので、毎日スタイル写真を投稿して、ひたすらDMを送るという地道な作業。web上のモデハンみたいな形です(苦笑)。
それでも、結果的にはスタイリストデビューまでに350名以上のモデルさんが来てくださいました。モデルで呼んだ方がスタイリストになってからも通ってくださることも多く、デビュー初月の売上は80万円ほどだったと思います。
─アシスタント期間半年で売上80万円は、かなり順調だったのでは?
確かに、極端に低くはないかもしれません。でも、同期の中には初月から100万円以上やっている子もいたので、自分では納得のいく数字ではありませんでしたし、まだまだだと思っていました。
ハイトーンを始めたきっかけは、先輩の一言

─SNSでは、当初からハイトーンのスタイルを発信されていたんですか?
そうですね。最初からハイトーンでブランディングしていました。でも、自ら望んでハイトーンをやり始めたわけではないんですよ。その頃は、SNSでも業界内でもミルクティーベージュがすごく流行っていて。先輩から「やった方がいいよ」と勧められたことがきっかけで、言われるがままに発信し始めました。僕のインスタのIDにミルクティーと入っているのは、ミルクティーベージュがトレンドだった頃に始めたからなんです(笑)。
今はページの統一感を出すためにハイトーンのスタイルだけを発信していますが、当初は特に意識はしていませんでした。
ただ、ハイトーンで発信をし始めれば当然、ハイトーンを求めるお客さまやモデルさんが来ますよね。来てくださった方の写真をインスタに載せていくので、必然的に自分のページに載せるスタイルは明るいカラーのものが増え、それを見てハイトーン希望のお客さまが来て…というサイクルが自然と出来ていったんです。

結果的に、自分が思っていた以上にハイトーン特化のブランディングになりましたが、技術を学ぶこと自体は好きだったので、難易度の高いブリーチカラーはやっていて楽しいです。
─ビビットなカラーのスタイルが多いのも、その頃から?
いえ。デビュー当時は中明度のミルクティーカラーのお客さまが多かったです。ただ、ありがたいことに、僕のところに来てくださるお客さまは長く通ってくださる方が多いんですよ。ブリーチを続けていくうちにベースが明るくなっていき、ベージュやホワイトカラーに飽きてきた方からカラーのオーダーが入る、という流れでした。
あとはそれに加え、僕のインスタ投稿で一番バズったのが、ピンクのカラー剤を剥がす動画だった影響もあるかもしれません。
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トータルで考えると、フォロワー数はこの動画だけで5万人くらい増えているんじゃないですかね。海外バズもあるので、集客にも同じだけ反映されているかと言われると正直微妙なところではあります。とはいえ、フォロワーが多いことは信頼の材料になると思いますし、自分の言葉にある種の説得力を持たせてくれているという意味では、仕事の助けにはなっていますね。
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