人気美容室のスタイリストが教える、イチオシ練習用ウィッグ3選

「ACQUA」 渡邉さんの場合-ロング編-

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  本日のウィッグモデルのProfile

121(イチニーイチ)ちゃん、25歳。普段は外資系で働くOLさん。少し控えめな性格で、個性的なスタイルよりかは流行に乗ったトレンド重視のスタイルを選ぶ。おしゃれな人に憧れがあり、休みの日は表参道にウィンドウショッピングをしに行く。

製造元/FONTAINE 種類/FC121S 価格/¥5,600(税抜)

 

  121ちゃんのここがオススメ!

 「一番は、同じ価格帯のものよりも毛量が多いところです。最近のウィッグは年々薄くなって来ているのですが、こちらは変わらなくあるのがいいところですね。

毛量が多いと、カットをすることはもちろん、梳くこともできるので長い間使うことができます」

 

  カット実践

 事前に染髪したものを用意し、セクショニングをしてからカットに移ります。

「ウィッグカットをする際に似合わせをしようとすると、人と違って個体差がないのでどうしてもマニュアル的な切り方になってしまいます。そうなると、デザインの幅がすごく狭くなるんですよ。毎回同じお客さまを切るわけではないので、その意識を持つことはアシスタントにもよく言い聞かせています」

 

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毛先を揃えていきます。

「スタイリングはワンレングスベースなのですが、髪の毛のMラインを短く切ることで、内側にインナーグラデーションが出来るんです。そうすると、同じ長さよりもちょっと短い髪が内に入るんですよ」

 

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前髪カットをしていきます。

「前髪で女の子は変わる!と言われるくらい、前髪は大事なポイントです。ウィッグも人も、可愛くするのが美容師の仕事ですからね」

 

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顔周りに段を入れます。

「トップは動きを付けていたのですが、角を出すことで、よりヘアスタイルが馴染むんです。その後、ウェットの状態でセニングをしていき、前髪と顔周りは乾かして調整していきます」

 

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乾いた状態で毛先や前髪のバランスを整え、ブローとスタイリングをしたら完成です。

 

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  渡邉さんが手がける121ちゃんのスタイルはこれだ!

 

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before

before

 

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after

 

テーマは“ゆるふわ”。オシャレでもコンサバでもないような、まさにジャンルレススタイルですね。

ミディアムヘアーをやってみたいと思うお客さまは当店にもたくさん来店されるんですよ。ロングの人はバッサリだと怖いので、とりあえずここまでとか。

今回は染髪をして、暖色系の茶色で季節感を出しました。また、今はアレンジが流行しているということも踏まえ、アレンジした際の動きやスタイルが可愛くなるようにし、トレンドも意識したスタイルとなっています。

 

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お話しを伺った3サロンは、それぞれウィッグのどこに重点を置いているかの違いが顕著に現れました。人にどれだけ近いかのクオリティやコストパフォーマンスを重視した価格の安さなど、人気美容室でもそれぞれウィッグを選ぶポイントは異なるようです。

 

また、お三方はスタイリストデビューをした後も時間があればウィッグカットをしているということでした。アシスタントに教える際に使用したり、トレンドを意識した新しいスタイル提案などを考える際に使用するとのことです。

 

スタイリスト、アシスタントに関わらず、なんらかの壁につまづいている方は、一度初心に帰ってウィッグカットを実践してみてはいかがでしょうか。

プロフィール
ACQUA表参道
スタイリスト/渡邉靖文
精密な技術と真摯な人柄が、多くの人々から支持される。 様々なカルチャーの引き出しを持ち、似合わせはもちろん、ファッションと絡めたスタイルには特に定評がある。

【HP】http://acqua.co.jp/

(文:長橋 諒)

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