「僕は美容師です」#クボメイクの久保雄司が次に向かうところとは?


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 -ヒットメーカーの久保さんですが、SIXならではのスタイルもお伺いしたいです。

実は今年、SIX立ち上げあたりから、ヴィジュアルイメージや新しいハッシュタグ作っていないんです。今はお店も僕も、決めたスタイルを作りたくないので、様子を伺っている段階です。 少し前までは抽象的にかわいい感じ、お花を飾ったりフィルム風にスタイルを見せたり、外国人風のスタイルがトレンドでしたが、その見せ方も成熟してきて、今っぽさはないですよね。 僕が次のトレンドが掴みきれていない状態なので、とりあえずのノリでは作りません。お店もそうですが、スタッフにも素敵だと思うスタイルを時間をかけて作ってほしいですね。

-てっきり新しいトレンドを考えていらっしゃるのかと思っていました。

よく美容師さんで「新しいことをしたい」っていう人がいますが、目に留まりたいだけ? お客さま呼びたいの? それってなんのためにやっているの? と思っています。 トレンドはお客さまのそのときの気分を反映しています。だから僕は今のトレンドと違う、新しいことを探すのはちょっと違うと思います。新しいことを生み出すことはもちろん素敵ですが、作品を作ることが楽しくなってしまう人もよく見かけます。ですが、それはお客さまのためではなくなってしまうので本末転倒かな、と。

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-今、SIXを立ち上げての目標はありますか?

今はスタッフの育成をメインにしていきたいです。 僕は大事にしている6つのことがあって、
・スタッフ 
・お客さま 
・(ディーラーや編集など)仕事でお世話になっている方 
・デザイン 
・お店 
・家族 
これら大事な6つがあるから「SIX」というサロン名にしたんです。

中でもやはりチームワーク。女性が長く働けるサロンにしたいと思っていて、せっかく出会って、家族よりもたくさんの時間を過ごすから、長く一緒に働きたいんです。 美容師ってお客さまのカットをしているときがうれしいですし、さらに雑誌などメディアに掲載されるようになるともっとうれしい。うれしい時間が増えると楽しく働けますよね。うれしい時間を増やしてもらうために今いるアシスタントたちがもっと成長して欲しい。SIXでいい時間を過ごしてもらいたいです。

−今後ヘアメイクだけでお仕事されるのかと思っていたのですが、今日お話をお伺いしてみると久保さんは美容師さんなんですね。

僕はずっと美容師です。サロンワークがお客さまの生の声やトレンドを一番キャッチできるんです。ヘアメイクのお仕事はサロンワークあってこそなんですよ。

プロフィール
SIX 代表/久保 雄司(くぼ ゆうじ)

都内の人気サロンでクリエイティブ ディレクターとして活躍中に、Instagramでの独自のハッシュタグ「#クボメイク」が脚光を浴び、全国の女性たちから熱視線を集める。雑誌やWEBなどでヘアメイクとしての活動をし、全国でイベントを行う。2016年に初の書籍『#クボメイク』(講談社)を出版 。2017年には表参道に美容室【SIX】をオープンさせた。


(取材・文・撮影/高橋 優璃)

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