どうする? お客さまに結婚式のヘア&メイクを頼まれた! 〜美容師が担当するウエディングのヘア&メイク 準備から当日の動き、ヘアデザインのポイントまで

当日編:ヘア&メイクを超えてその日のすべてをアテンドする


-ここからは式当日についてお伺いします。そもそもウエディングのヘア&メイクの仕事の範囲は、どこからどこまでなのでしょうか。

 

うちの場合は専属のヘア&メイクを伴って1日スペシャルな主役気分を味わっていただくというスタンスでお仕事を受けています。ですからヘア&メイクから、和装でない限りドレスのフィッティングまで行っています。

また外見はもちろんのこと、新婦さんが不安にならないように内面までサポートすることも大切にしています。その日のすべてをアテンドする心持ちですね。

気づいたことはなんでもやりますよ。ドレスの裾を持ったり、持ち方をお教えしたり、ブーケがしおれないようケアもします。ときにはブーケのサイズ感の調節を提案するなど、トータルバランスの調整も私たちの仕事だと考えています。だから当日はすごく忙しいです。

 

 

-当日の仕事はどのような流れですか?

 

まず新郎新婦が控え室入りする15分前には、準備を完了させておきます。2人が入ったら新婦にはドレス用のインナーに着替えていただき、ガウンを着せてマッサージをし、ヘア&メイクスタートです。ちなみにガウンがない会場も多いので、持っていったほうがいいと思います。

リップを残した段階でドレスにお着替え。その後、リップをつけてベールを被せる頃に、プロのカメラマンがメイキングシーンを撮りに入ってきます。そのまま式前のお二人の写真撮影に同行して、気になるところがないかチェック。写真撮影のときは常に側についていて、気になる点がないかチェックしています。挙式は入り口まで同行し、お式が始まったら外で待っています。

 

-挙式から披露宴まではヘアチェンジがあるのですか?

 

式から披露宴までは10分、15分くらいしか時間がないことが多いので、ベールアウトだけのことが多いです。ベースのスタイルはあまり変えずにそのまま披露宴に出ていただいて、披露宴中はお色直しの準備をしています。

 

 

-お色直しもあまり時間がないのではないですか?

 

だいたい15分か20分くらいですね。ドレスチェンジもあるので、ヘア&メイクはかなりのハイスピードで行います。その時間の中で前髪を切ることもありますよ。

お色直しが終わってもまだ仕事は終わりじゃありません。披露宴の最後は手紙などを読んで泣いている場合も多いので、列席の方をお見送りする前にきれいに整えてラストを飾っていただきます。二次会がある場合は、その後ドレスチェンジとヘア&メイクチェンジをして、送り出して終わりです。

 

-大忙しですね! ちなみにその後、サロンワークに戻られるんですか?

 

戻れるような時間帯だったら戻ります。ウエディングプランは拘束時間で料金設定をしていて、会場出張プラン(7〜8時間)は14万円(税別)から。といっても土日の売上げ分はカバーできないので、基本的には戻ることになります。

でも私も気持ちが盛り上がっているので、本音を言えば今日はこれでやりきったなという感じになっちゃうんですけどね(笑)。

 

 

>ヘアデザインとヘアチェンジのポイントは?

 

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