どうする? お客さまに結婚式のヘア&メイクを頼まれた! 〜美容師が担当するウエディングのヘア&メイク 準備から当日の動き、ヘアデザインのポイントまで

ヘアスタイル編:ヘアチェンジは大胆に、わかりやすく!



-ウエディングのヘアスタイルは、普段のアレンジとはまた違うように思うのですが、スタイルを決める上でのポイントはなんですか?

 

どんな会場での挙式なのかは一番気をつけるポイントです。格式のあるホテルなどで行うなら、面のあるスタイルなど上品でロイヤル感を感じさせるスタイルを。レストランなどカジュアルな会場なら、カジュアルでもメリハリのあるシルエットにしたり、ドレスに合わせてルーズ感を出してバランスをとってつくっていくことが多いですね。

またベールがある場合は、ふわっとしたボリュームを出しても潰れてしまうので、夜会巻きにしたりボリュームが低い面のあるスタイルがいいと思います。見えるのは正面がメインになるので、顔まわりのつくり方にこだわります。あとはドレスの雰囲気や求める女性像にあっていること。これは普段のヘアアレンジでも同じですね。

 

-時間のない中でヘアチェンジをすることになりますが、コツのようなものはありますか?

 

ハードなスタイリング剤をつけすぎないことです。固めてしまうと崩したときに白い粉が出てしまうので、ベースはワックスやクリームを使うのがいいと思います。

またヘアチェンジはがらっと変えないと来賓の方には伝わりません。どんなに時間がなくても土台から変えるようにしています。上にボリュームがあったものを、下ろしてハーフアップにしたり、サイドにボリュームを持っていったり。シルエットバランスを変えて、変化を感じてもらえるようにするのがコツです。

 

 

-メイクで気をつけるポイントはありますか?

 

普段あまりメイクをしない方や、ナチュラルな雰囲気を目指される場合でも、ベースはしっかりつくることです。ただ、崩れても大丈夫なように私たちがいるので、厚塗りをする必要はありません。つくり込みの度合いがポイントだと思います。

最近は特に厚塗りが嫌という方も多いので、リハーサル時にその方に適切なカバー力を確認するのは重要な準備のひとつです。撮影するからしっかりメイクしたほうがと言っても、ご本人が嫌な気持ちになってしまったら意味がないですからね。

 

-忙しいし大変なことも多いと思いますが、CHIIさんにとってお客さまのウエディングを担当する魅力とはなんですか?

 

やっぱりお客さまのウエディングを担当できること自体がうれしいです。お客さまの一生の記念のシーンに携われるというのは本当にうれしいこと。お客さまとの信頼関係も強まりますし、頼っていただけたことで自信にもなります。美容師をやっていてよかったなと思う瞬間ですよね。

 

 

プロフィール
ANTI
店長/CHII

神奈川県出身。日本美容専門学校卒業後、『ANTI』に入社。現在店長を務める。その人の可愛いポイントを見出し、再現性の高いヘアスタイル提案を得意とする。

 

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