いま美容業界では、新世代の美容師が台頭し、業界内だけでなく各メディアでも注目を浴びています。これから美容業界を引っ張っていく新世代のエースたち。

今回はdrive for gardenの一番合戦彩（いちばんがっせんあや）さんを紹介します。“個”や“自分らしさ”が重んじられる今の時代に、「アレンジが上手な美容師」という美容師像を確立した一番合戦さん。時代の求める声に柔軟に対応する姿はまさに新世代の美容師ならでは。

そんな彼女も「自分らしさってなんだろう？　強みってなんだろう？」と悩んでいた時期もありました。そう自分に問いかけ続け、答えを見つけた一番合戦さんに話を伺ってきました。

新卒面接のときに「ヘアメイクをやりたいです」と言いました

－一番合戦さんが美容師になろうと思ったきっかけは？

2歳違いの姉の影響が大きかったと思います。姉は今、原宿の有名サロンで働いているのですが、高校、専門学校ともに姉を追うように同じ学校に入学しましたし、部活もバスケットボールで同じ。姉が美容学校に通う姿を見て、私も美容師になろうって決めました。もうひとつの理由としては、美容師の「自由な感じ」に憧れていたんです。高校では、校則で禁止されていたのでカラーリングができなかったんですが、早く髪を染めたくて、卒業式の日にカラーリングをしに行ったのを覚えています。

－数あるサロンの中で、GARDENを選んだ理由は？

福岡にある専門学校に通っていたときから、働くなら東京でと決めていましたし、せっかく東京に出てくるなら最先端の有名店で働きたいと思っていました。就職するにあたっていろいろなサロンの見学にも行ったのですが、どうもピンとこなかったんです。そんなとき、GARDENの就職説明会に行った友人から、「GARDENは一番合戦に合いそうだよ」と言われて、そこからGARDENを就職先として意識するようになったんです。単純ですよね（笑）。

GARDENのスタッフって、幅が広いというか、いい意味で偏っていないと思うんです。SHIMAだったらこんな感じ、blocだったらこんな感じと、サロンによってイメージがあると思うのですが、GARDENは「普通だけどちょっと飛び抜けている」人が多いような気がして、私がここにいても違和感がないような気がしたんです。GARDENの話を友人から聞いたあとは、説明会にも行ったり、社長の須崎のブログも読み込んだりして、一気にGARDENに入りたいモードになりました。

－面接はすんなり行きましたか？

一次、二次とも集団面接だったんですが、スタイリストがズラッと並んでいて、ものすごく緊張しました。１時間くらいあったのに二回ぐらいしか話せなくて、絶対に落ちたなと思いましたね。そんな私がなぜ受かったかというと、GARDENに入ったらやりたいことを伝えたからかな、と思います。そのとき、「ウェディングをやりたい」って言ったんです。「普段のサロンワークはもちろんだけど、特別な日のヘアメイクもやりたい」って。入社してしばらくは忙しすぎて思い出すことはなかったのですが、今思えば、その頃からヘアアレンジが好きで、仕事としてやっていきたいと思っていたんですよね。

＞ 自分の強みを発見したきっかけ