13年目に究極のコラボを実現! 日本中の鉄道ファンが集う理容室「BBつばめ」のストーリー

2019.08.20

 

池袋駅から電車で約30分の距離にある清瀬の「BBつばめ」は、鉄道ムードが漂う理容室。オーナーの渡邊和博(わたなべかずひろ)さんは幼いころからの“鉄道オタク”で、自らを「駅長」と名乗っています。鉄道をテーマにしたことでその知名度は全国に広がり、究極のコラボレーションが実現したと語る渡邊さん。「BBつばめ」を14年間続けてきたことで舞い込んだ、最高の依頼とは?

 


 

鉄道大好き少年が「BBつばめ」のオーナーになるまで

 

 

私は、両親ともに理容師の家庭で育ちました。物心ついたころから鉄道が好きで、家にいないときは大抵、近くの踏切にいるような子どもだったらしいです。鉄道グッズを初めて買ったのは、小学4年生のとき。両親の田舎で行われていた、鉄道廃品市で見つけた電圧計がどうしても欲しくて、3ヵ月分のお小遣いをはたいて買いました。現在もお店に飾ってあります。

 

池袋の専門学校を出て理容師になってからは、親の店ではなく別の個人店で18年間働きました。個人店といっても3代続く老舗で、常に7〜8名が在籍している大きな規模の店です。そこでしっかり技術や接客方法を鍛えていただきました。

 

働いているうちに、「いつかは自分の店を持ちたい」と自然と考えるように。しかし、鉄道ムードが漂う理容室をやろうとは思っていませんでした。きっかけは30歳ぐらいのときです。都内にある鉄道をテーマにした居酒屋に通っていたのですが、そこが店じまいをすることになったんです。そのときにたくさんの鉄道グッズが非公開オークションで販売されていたのですが、そこで客車の赤い二人掛のシートが売れ残っていたんです。それを、「多くの人たちの目に留まる場所に置いてくれるなら」という条件で譲っていただいたとき、お店の具体的な内装が頭に浮かびました。客車を再現するためにこの赤いシートを待合いに置き、床はヒノキにして鉄道をテーマにした理容室にしようと思ったんです。理容師だった父には反対されたので、両親の店ではなく、自分でお店を一から作ることにしました。

 

譲り受けた客車の赤いシートは今でもお店に健在!

 

お店づくりの工程は、ブログを開設し公開していきました。当時はブログを書いている人が少ない上に、鉄道というジャンルはさらに書く人が少なかったころ。すぐにコメントなどでコミュニケーションが生まれ、多くの方が店の完成を待ち望んでくれるような状態になりました。

 

「BBつばめ」がオープンしたのは2005年10月です。BBはバーバー&ビューティーの略です。「特急つばめ」のエンブレムのデザインが好きだったことと、幼稚園が“つばめ組“だったこともあって「つばめ」と名付けました(笑)。偶然にも物件の形が細長く、まるで本当の電車内にしつらえたかのような理容室ができました。

 

お客さまの8割は鉄道ファン! ブログでの発信を続けた結果、さまざまなメディアに出演!

 

 

オープンからターゲットを鉄道ファンだけに絞っていたわけではありません。うちの店は駅からも少し距離がありますし、住宅街なので近隣のお客さまも重要です。オープン前後には近所にチラシをポスティングして回りました。電車に興味があるお子さまがいそうな家を選んだり、郵便配達が終わったタイミングで投函したりして、うちに興味を持ってもらえるよう工夫していました。

 

そのうちメディアからの取材が入るようになり、自分の手の及ばないところまで認知が広がっていきました。おかげさまで現在は完全予約制で、1日10〜15人のお客さまがいらっしゃいます。8割ぐらいは鉄道ファンですが、そうじゃない常連さんもいます。あとは鉄道好きのお子さまと父親という組み合わせが多いのも、うちの特徴だと思います。

 

>鉄道だけでなく、幅広い会話ができることが大切。その理由とは?

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