月の売上3万円代から大逆転! トリートメント一本で予約が取れない人気店に成長したサロン「BLOOMA」の秘訣とは?

 

東京・自由が丘にある「BLOOMA(ブルマ)」は、トリートメントメニューを前面に打ち出した戦略で、いまや”予約の取れないサロン”と言われるまでに成長したサロン。

 

なぜトリートメントを主軸にしたのか、なぜそこまで集客できたのか。そのヒミツを探るべく、代表のCOBRA(コブラ)さんに話を伺ったところ、「トリートメントとは、薬剤を使ったケアのことではない」との意外な答えが。さらに、そのトリートメントとBLOOMAのクオリティを支えているのは「クレド」を掲げた経営にあるのだそう。その考え方やスタッフの教育方法に迫りました。

 


 

「世の中の女性を笑顔にしたい」捨てきれぬ夢に上京してBLOOMAを開店

 

 

和歌山県で生まれ、美容師として最初に働いたのは大阪です。当時180店舗ぐらい展開している大手サロンでアートディレクターまで務めました。

 

美容師になったのは、母親の笑顔がきっかけです。母は、私が小さなころから、家を切り盛りするために朝から晩まで働いていました。子どものころは、ずっと大変だった母が笑顔になる瞬間が大好きでした。そこで「女性の笑顔で世の中を明るくしたい!」と思い、そんな瞬間をたくさん生み出せる美容師を目指したんです。大阪で働きだした当時から、いつかは東京でも活動してより多くの女性を笑顔にしたいと思っていました。

 

東京のサロンの門をたたいたのは25歳ぐらいのとき。実力でどのぐらい通用するものなのか確かめようと思い、今までのキャリアをすべて隠して入社し、またシャンプーからやり直すことに。それでも約1年ですべてのテストにクリアして、スタイリストデビューしました。

 

ところが、ほどなくして母が病気になってしまって一度和歌山に帰ることに。僕の帰郷を聞きつけた美容室のオーナーが「自分はもう引退しようと思っているから、店を引き継いでほしい」と声をかけてくれたんです。それを引き受けたのが、経営に携わるようになった第一歩でした。

 

その後、自分の店を持ちたいと思い、地元で「BLOOMA」を開店しました。今やっている自由が丘のお店と同じ名前です。「BLOOM=花開く」という言葉に、アルファベットの最初の文字であるAを足して、「はじまり」という意味をもたせています。この店は地域のみなさまに愛される繁盛店になりました。

 

それでも世の中を変えたいという夢が捨てきれず、再び上京。著名な美容室のフランチャイズ経営やプロデュースなどを経て、2017年、自由が丘に新生「BLOOMA」を開店させました。

 

 

マグロの卸も経験。一見無関係な事業を通じて「トリートメント」の特化を決めた

 

 

いくつかの美容室を経営するなかで、徐々に事業そのものへの興味が大きくなってきたんですね。美容業界の中だけで完結するのではなく、外からの視点も重要だと思うようになりました。それで他の事業、例えば炭酸マシーンや酸素カプセルを売ったり、マグロの卸など美容とは無関係のことまでしたり(笑)。さまざまな仕事をしました。

 

その経験から見えてきたのは、何かに“特化する”ことの重要性。そして、それをいかにしてお客さまにつなげていくか。その2面から考えたとき、浮かび上がってきたのがトリートメントだったんです。

 

トリートメントだった理由は、僕自身が美容師として、髪質を見て綺麗にしてあげるのが得意だったから。個人的にいろいろ調べていて持論もあったので、これを組み合わせれば、他店にはないオリジナルのメニューができるだろという展望がありました。

 

トリートメントを主軸にしようと思ったのには時代性もあります。以前のようにカットの上手い美容室に人が押し寄せる時代ではなく、自分のライフスタイルに組み込みやすいサロンや、自分のなりたい髪について親身になって考えてくれる美容師が求められる時代だと思っていて。その点でもトリートメントであれば、お客さまの役に立てると思ったんです。

 

>口コミで広がったBLOOMAのトリートメントの特徴とは?

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