GOALDがお客さまを幸せにするために追求する『圧倒的自己中心的利他』ってどういうこと? 個々が輝くGOALD流『スタッフ人材力論』-教育編-

GOALD流の教育は、『圧倒的自己中心的利他』がカギ

 

 

ーGOALDさんは2店舗目も出店されていますが、採用に関してお聞きしたいです。新卒と中途、それぞれに志望者のどんなところを見て決めていますか?

 

佐藤 人事や採用に関しては米田さんがプロデューサーとして深く関わっているので、僕は現場からの意見を話すと、ありきたりかもしれませんが、やはり本人の熱量や行動力を見ることが多いです。GOALDのスタッフはみんなそれぞれエネルギーが強いので。

 

あとは、「素直さ」ですね。だから、面接では思っていることがあったら真っ直ぐに伝えてほしいです。面接のときは、みんなで円になって話すような形を取っているんですよ。あえて面接官と志望者という立場を分けるのではなく、こっちの方が自分の意見を言いやすいだろうという意図があります。

 

 

米田 中途では「どれだけ己を知っているか」というのを大事にしています。GOALDって、働いている自分たちが輝くというよりは、お客さんをめちゃくちゃ輝かせることに自分も幸せを感じて気持ちいいというビジョンがあるんです。

 

とにかく人のために何かをするのがとことん好きな人材を求めています。うちではそれを『圧倒的自己中心的利他』って呼んでいて、人のために自己中になれる、それくらいお客さまのことを考えていれば絶対にそれはそのお客さまのためになる、そういうマインドのもとに行動しています。「GOALDに入ったら、自分は周りをこうできるかもしれない」という人のために自己中になることが求められるから、それには自分のことを知らないといけない。

 

新卒に関しては、「どれだけロマンを描けるか」ですね。そのロマンをどう具体的に叶えるのか。例えば「日本一の美容師になりたい」と言う目標自体は実はどうでもよくて、そのために今できることは何かをきちんと考えなくてはいけない。途中で目標が変わるのは全然構わないから、その夢を語るための努力をしてきた人と一緒に働きたいです。

 

 

ースタイリストデビューにむけての教育についてもお伺いしたいのですが、デビューチェックは、技術以外ではどんなところを見ていますか?

 

佐藤 米田さんが話したことにも繋がりますが「本当に人のためにできるのか?」ということがかなり大きいです。スタイリストデビューしていくら売り上げるかということよりも、自分がデビューしたらどれだけの人を幸せにできるのか? 「自分だったらこうする」というビジョンをしっかり持っていないとデビューできません。

 

GOALDでカウンセリングから仕上げまで一人のお客さまを担当するということはそれだけ大きな責任があるということなので。そして、そういうメンタルの部分は、デビューチェック当日だけでなく日々の業務の中で見ています。

 

 

米田 デビューに関しても『圧倒的自己中心的利他』がないとダメなんですよ。デビューしたら人のために何ができるか? スタイリストがお客さまのどこまで先を見て切れるだろうかというのが大事です。

 

かっこいい技術とかお客さまとのその場限りのコミュニケーションしか取れないようじゃ、うちのスタイリストにはなれないんですよ。そういうやり方で何百万売り上げるよりも、お客さまの将来がどれだけ幸せになるか考えられて10万円売り上げられるスタイリストの方がほしいので。

 

だから、デビューするのにSNSのフォロワー数も計らないし皆に知られている必要もありません。

 

佐藤 GOALDはみんなが『圧倒的自己中心的利己』を追求しているので、そのマインドは自然と身につきやすいはずです。

だから、デビューにあたって先にマインドが仕上がるという珍しいサロンかもしれないですね。美容室の教育って、先に技術が完成してあとから人間性の話が出てくるのが多いと思うので。

 

GOALDというブランドは店でもハコでもない、”人”だ!

 

 

ー代表の中村さんは、教育にはどういう風に関わっていますか?

 

米田 中村さんは「全部やってみればいいじゃん。やってみてダメだったら、なんでダメだったか、俺なりの見解を言うよ」というスタンスです。”ミスターハッピー社長”なので怒ったりしないし、俺らみたいなパッション系の美容師のことをよくわかっていますね。

 

僕も佐藤くんもそうですけど、売り出したいスタイルがあって、周りから「それ売れないよ」って言われても、自分が売れないって気付くまで走りたいんですよ。それを大きな器で受け入れてくれています。

 

この取材の前、中村と話していたんですけど「GOALDってブランドは店やハコを置く場所とかじゃなくて”人”だよね」って。店の場所が渋谷でも北海道でも、どこであっても、GOALDはスタッフ全員一人一人がブランドなんです。

 

佐藤 僕はいちスタッフとして、それぞれが夢を持って働いている中で壁にぶち当たっても、この会社にいたら壁を乗り越えて実現できるっていう絶対の自信があるんですよ。みんなも同じ気持ちで、それを作れているのがGOALDのすごいところかなって思います。

 

>第一話を見る

(取材・文/須川奈津江)

 

<プロフィール>

GOALD

プロデューサー/米田星慧

お客さまと髪だけではなく「心と心で繋がる美容師」をテーマにカット中での接客はもちろん、SNSを通してお客さまとの“本当の意味で密なコミュニケーション”を武器に厚い信頼を得ている。本当の「お客さまとの信頼」から生まれる【似合わせ】と、圧倒的なカラーリング技術により2018年3月には、わずか2週間で47都道府県のお客さまを施術するという偉業を成し遂げ、全国からのファンが後を絶えない。鋭さの中にも甘さが光るモテ髪を得意とするスタイリストとして知られている。

 

GOALD

副店長/佐藤拓弥

宮崎県出身。ベルエポック美容専門学校卒業。新卒でapishへ入社。代表のメインアシスタントとして腕を磨き25歳でスタイリストデビュー。2019年10月にGOALDに入社。スタッフからの信頼も厚く入社後すぐに副店長に抜擢。カットのみで束感の出るヘアスタイルやダメージレスパーマを得意とし、再現性・持続性の高さから顧客パーマ比率は80%を超える。業界紙・一般誌からのオファーが絶えない注目の美容師。

 

  ライフマガジンの記事をもっと見る >>

 

Related Contents 関連コンテンツ

Guidance 転職ガイド

Ranking ランキング