執拗な嫌がらせや恐怖の裏切り…！？ 現役美容師が体験した本当にあった「人怖」エピソード
信じて任せたのに…ライバルの嘘で消えた昇給（22歳／女性）
私の店では3カ月に1度、昇給試験があります。ウェットからはじまりシャンプー、カラーシャンプー、カラー塗布など技術の向上試験を受けて、合格すると昇給するシステムです。店舗数が多いので、昇給試験はひとつの店に集まって受けることになっています。
その日はウィービングのカラー塗布の試験で、技術レベルが同じ同期の男の子と一緒に向かうことになっていました。その男の子が「ホイルは俺が作っておいたから持ってくよ！」と言ってくれたのでお任せして試験店舗へ。試験会場のお店に着き彼にホイルをもらおうと声をかけると、なんと彼は自分の分しか持ってきていなかったのです。もちろん私は持ってきていなかったので、「私の分も持って行くって言ってたじゃん！」と言うと「俺はそんなこと言ってない！」としらばっくれる始末。忘れ物をした人は試験が受けられないというルールがあったため、私は試験を受けることができなくなりました。
その男の子とはもう二度と口もききたくなくて、そこから営業中に話すこともなくなりました。いくらライバルといっても、そんな卑怯なことをする人がいるなんて思わなかったし、人を蹴落としてする出世なんて、私は絶対にしたくありません。
陰湿な社内いじめ。気づくと大切な髪の毛が…（26歳／女性）
新卒で入ったお店の話です。引っ込み思案で強く言い返すことのできない私は、いつの間にかいじられキャラに。ある日を境に社内いじめの標的にされてしまいました。「〇〇ちゃんは仕事できないもんねー」と言われたり、みんなが技術の仕事に入っているのに1人だけビラ配りに行かされたり。毎日がとても辛かったです。
そんな日々が続いたある日、同期の3人とお互いをモデルにカット練習をすることになりました。すると、一緒に組んだ女の子が「〇〇ちゃん首のうなじのところムダ毛がすごいね！ きれいに整えてあげるよ！」と言いはじめたんです。トリマーで軽く産毛をとってくれるのかなと思っていたら、なんとうなじの窪みのところまで3ミリのバリカンを入れられてしまいました。私の髪型は肩までのボブだったので、おろしている分にはそんなに見えないのですが、結ぶと3ミリで青くなった刈り上げが出てしまいます。私の髪型を見たサロンのみんなは大爆笑していました。
本当に辛くて、なんでこんな目にあわなきゃいけないんだと思い店長にも言いましたが「似合ってる！ 似合ってる！」と言われて相手にしてもらえませんでした。結局私の髪型を見た母親がびっくりして事情を聞いてくれ、泣きながらあったことを話しました。話を聞いた親が激怒して会社に電話し、私を刈り上げにした同期に謝罪してもらったのですが、心の中では悪いと思っていないことは一目瞭然。気持ちが晴れないまま私はお店を辞めました。
社会に出てまでいじめがあるなんて思いもしませんでした。でも一度悪くなった人間関係は、さっさと断ち切ったほうがいいんだなということがわかりました。次の店ではまったくいじめられることもなく、いい仲間とともに美容師をすることができています。
