気になって仕方がなかった! 現役美容師の「これまで出会った、クセ強美容師」エピソード10連発
当たるならまだしも…。お客さまの髪より未来を見たがる美容師(25歳/女性)
うちの店の女性スタイリストなのですが、カット中にお客さまの手をチラチラ見て、突然「私手相見られるんですよ〜! 見てあげましょうか!?」と必ず言うんです。
女性のお客さまはわりと手相とか占いに興味がある人が多いので「え? そうなんですか、じゃあお願いします!」となることが多いのですが、手の横の部分を見て「ここに線が二本あるから婚期は25歳と30歳のとき!」というような、中学生でも知ってそうな浅い手相占いを繰り広げるんです。
「薬指の下の部分にバッテンの線があるからお金持ちになりますよー!」とか「生命線が途中で切れているから早死にする!」とか、本当に適当なことばっかり言うんです。しまいには「耳たぶが厚いから将来お金持ち! もしくは玉の輿にのれます!」とか言うので、スタッフは全員「もうそれ手相関係ないじゃん!」と心の中でつっこんでいます。

どんな手相占いをしているのかいつも気になって、ついつい会話を聞いてしまいます。あの店にはインチキ占い師がいるとか変な噂が立たなければよいのですが⋯、ちょっと心配です。
結果がついてこない一流気取りの‟オレ流”美容師(30歳/男性)
うちの店には、自己流の「本物の売れっ子美容師とは」を追求しているスタイリストがいます。「お客さまと話で盛り上がって指名をつける奴は三流」と言って、一切お客さんと喋らないスタイルを貫き通しているんです。
「本当に腕が良ければ会話なんてしなくてもカットで技術の高さを証明できるわけだから、お客さまは指名客になって帰ってくる! それを証明してやる!」と言って終始無言でカット。頑なに喋ろうとしないんです。
まあそれで指名が多いのなら納得なのですが、あまり指名もおらず、施術中気まずい空気になっているときもあって、ついつい気になって接客を見てしまいます。酷いときはアシスタントがシャンプーに入るとお客さまに「あの美容師さんなんか怒ってるの?」と聞かれる始末。トークが絶対正義とは言わないけれど、もう少し臨機応変に接客してほしいなと思っています。
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