街の美容室vol.18 松陰神社前

 


 

それぞれの街を代表する美容師さんをインタビューする企画、「街の美容室」。十八回目の街は「東京/松陰神社前」です。松陰神社前は、三軒茶屋から下高井戸までを結ぶ路面電車・世田谷線沿線にある街で、のんびりとレトロな雰囲気が漂います。幕末に活躍した思想家・教育者の吉田松陰を祀る松陰神社が地名の由来。最近ではおしゃれなカフェやパン屋さん、ブックショップなど魅力的なお店が集まり、ひそかなおしゃれスポットとして注目の街です。松陰神社前にある美容室「COCORO」(ココロ)の近藤健次郎さんに、街の魅力などをお聞きしました。

 

−なぜ、松陰神社前にお店を出されようと思ったのでしょうか。また松陰神社前はどんな街ですか?

 

 

原宿の美容室に勤めていたころは、代々木公園に住んでいました。独立を考えたとき、それまでのお客さまがきやすい場所で、「駅に近くて人通りがある場所」を探し、代々木にある空き店舗に決まりそうになったのですが、事情があり、だめになって…。

 

それをきっかけに一から考え直し、慌てず時間をかけて選ぶことにしました。原宿近辺にこだわらず、ある程度遠くても通い続けてくださるお客さまを大切にしたいと思い、自転車で範囲を広げて探しまわりました。

 

探し始めて1年半、たまたま松陰神社前にめぐり会いました。なかよくなったお客さまが松陰神社前で家具屋さんをやっていて、行ってみたらなんかいい雰囲気で。都心に近いのに、のどかでどこか懐かしい感じがしました。

 

 

ここ松陰神社前にきて、10年がたちます。今はこの土地に家族で住んでいます。松陰神社も静かでいい雰囲気ですし、街全体がおだやかで、子育てするのにもいい環境です。最近はおしゃれなカフェなど、若い方による飲食店も増えてきました。神社の参道には商店街があり、当店もその中にありますが、秋にはお祭りもあって出店が立ち並び、楽しいですよ。

 

−お客さまの層はどのような感じでしょうか。また、オーダーはどのようなものが多いですか?

 

 

原宿で働いていたときから通ってくださるお客さまもいらっしゃいますが、ご近所の方も多く、お子さんからご年配の方まで年齢は幅広いです。偶然隣に座ったお客さま同士がワンちゃんのお散歩仲間ということもあり、「あら、○○ちゃんのおかあさん!」なんてお話しされていることも(笑)。家族ぐるみできてくださることも多いです。男女比は3.5対6.5くらいで、一般的な美容室とくらべると男性が多いかもしれません。

 

オーダーはナチュラルで、自分で再現できる、手入れしやすいスタイルが多いですね。また、イルミナカラーなど髪にやさしく艶を出せる薬剤や、オーガニック系のケアが人気です。男性は育毛の意味もあって、頭皮ケアのメニューが人気です。

 

>外から店内が見えるのがいい?見えない方がいい?

 

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