SURF×TRIP×HAIR CUT!!  湘南生まれの波乗り美容師-軽部京介-による「終わらない夏」

シーズンが訪れれば湘南の海を眺めて走るクルマたちが長い列をつくる国道134号線も、梅雨入り直後のこの時期は、心が躍る快走路になっていた。空を見上げると、あいにくの曇天。でも、私たちQJナビ編集部メンバーの表情は、旅の途中のように晴れやかだった。「カリフォルニアに向かっている」という事実が、そうさせたのかもしれない。

 

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レジェンドの髪にハサミを入れた男

 

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カリフォルニア南部のサーフ&ビーチスタイルをテーマとしたプライベートサロン「hair california」は、国道134号線の北側、海にほど近い平塚市龍城ケ丘にある。オーナーの名前は軽部京介(かるべきょうすけ)さん。この界隈の波乗りたちの間ではちょっとした有名人だ。Joel Tudor(ジョエル・チューダー)など、サーファーの世界ではレジェンドと崇められる人物のヘアスタイルが、一度は彼の手によって作り出されたからである。

 

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海岸線まで数百メートルという場所で、軽部さんは生まれ育った。根っからのサーフィン好きかと思いきや、幼少のころから波とたわむれて大きくなったわけではないという。

 

「小学生の頃はサッカーに夢中でした。中学生では釣りにハマり、高校生はバンドでドラムを担当していました。美容師になったのは、自分の求める髪型を表現できる美容師さんと出会えなかったから。それに、入院していて美容師に行けない祖母の髪を切ってあげたかったからです」と軽部さんは教えてくれた。

 

彼がサーフィンを始めたのは美容専門学校時代。その社交的な人柄からは想像できないが“一人でできる遊び”を探しているときに、たどり着いたのだそうだ。

 

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「高校時代のバンドが解散してやることがなくなったんですよね。それでバイトの先輩の勧めでサーフィンと出会いました。道具一式を近所のサーフショップで買って、DVDを教科書の代わりにして練習していたんです。いくらやっても全然上達しなかったんですけど、難しいからこそハマってしまいました。

 

サーフィンって見ている分は、華麗で簡単そうですけど、うまくなるためには一つひとつ壁を乗り越えないといけない。でもその分、乗り越えたときの喜びがある。ヘアカットにも通じる面白さがあると思いますね」。

 

>人を喜ばせながら世界の波に乗りたい

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