【日本の美容を世界へ】アフリカに美容学校を設立!?MR.BROTHERS CUT CLUBのバーバーアカデミーをガーナに設立。代表・西森友弥が語る世界標準の教育構想

 

日本のバーバー文化が世界へ

 

——公立というのは、それまたすごいですね。しかもガーナで、新しい学びの場を提供するという、国境を越えた社会貢献を実現した事実にも驚きです。MR.BROTHERSさんがガーナで教えるということですが、カリキュラムはやはりメンズカットですよね?

 

そうです。ですが、アフリカは女性もショートなら切り方はメンズカットと変わらないので。教育カリキュラムは半年と1年コースを設定していて、僕らのストレートとウェーブヘアのカット技術、ホスピタリティや衛生管理のノウハウと、現地のヘアカット技術をドッキングした内容を教えます。ここで学べば世界のバーバーで対応できる技術が身につけられます。

 

実際の現地での指導は、ガーナでバーバーをしていた方と組んで進めています。生徒の定員は60名。事前に現地メディアで宣伝していたので、生徒は開校前から希望者があふれていて、おかげさまで満員なんですよ。技術がある人は早い段階で卒業できますし、日本のように一斉に入学して卒業、というスタイルではないです。

 

 

 

——開校式の模様をYouTubeチャンネルで拝見しましたが、皆さんすごくいい顔をされていて。卒業後は、生徒の就職もサポートするんですか?

 

はい。開校式のテーマは「日本の夏祭り」でした。現地の方に日本の文化に触れていただけるように、射的や屋台なども演出して楽しんでいただきました。子供たちによるガーナの伝統ダンスやよさこいを披露する時間を設けたりして、子供から大人まで楽しみました。アカデミー設立まではいろんなことがありましたが、開校式を迎えられて感激でしたね。

 

アカデミーの卒業後の進路についても、相談体制は整えています。これはCLOUDYのポリシーとも一致しているのですが、僕たちの教育支援によって、そこで学んだ生徒が世界へ羽ばたくきっかけになればと考えているからです。ガーナの公用語が英語なので、英語圏の国ならハサミI本でどこでも働けるんじゃないでしょうか。ヨーロッパで就職もいいでしょうし、アメリカであれば、うちのLA店もありますしね。出店したいという人には、まだ構想段階ではありますが、たとえば少し資金提供をできる仕組みを作れないかなとか、そんなことも話し合っています。ガーナの人たちは手先が器用ですし、おしゃれにも敏感な方が多いという印象です。バーバーの才能を秘めた生徒たちばかりなので、今後の成長を期待しています。

 

バーバーアカデミーの開校式の様子はこちら

 

ーー今後、アカデミーは増やしていく予定なのでしょうか。

 

もちろん! 絶対に増やしていきます。アフリカの主要な都市に作りたいなと思っているのと、台湾での設立も動いていて。世界中に作りたいです。僕らは8年前から教育にフォーカスし始めたんですが、僕らだけでこの事業を独占しようとは全く思っていなくて。目的は「雇用創出」なので、美容業界の人で「こんな協力ならできますよ」みたいな提案があれば、いつでもウェルカムです。現地の人たちはストレートヘアに憧れているので、女性は坊主にしてウィッグを利用している人も多いんですね。例えば日本の縮毛矯正技術をもっていくとか、そんな僕らではできないこともできたら。そういう意味では、これからいろんなことができそうですし、すごく楽しみです。

 

 

ーーこれからも定期的にガーナは行かれるんですか?

 

次は6月に行きます。年に2〜3回は飛びますよ。日本からだと25時間飛行機に乗るので遠いんですけど(笑)、アカデミーは空港からは車で10分くらいの場所にあります。なので立地的にはすごくいい場所です。アフリカの中でもガーナは治安のいい国ですし、学習意欲の高い国民性があるので今後の期待大です。

 

——現地のアカデミーに、16歳の日本人学生が留学しているとか?

 

そうなんですよ。友人の息子なんですが、バーバーを目指しているというので「どうせなら日本一をめざせ」と。16歳という若さだからこそ、逆に行けるなと思ったんですよね。20歳超えると、変に余計なことをいろいろと考え始めますから。現地の学校で学びながら、同時に日本の学校の通信でも学ぶというスタイルです。帰国したらアフリカンヘアも実践で切れる技術も持っているわけですから、面白くなりますよ。現地にはCLOUDYチームの日本人がいるので日本語でも対応できますし、日本人コミュニティもあるから楽しくやってるんじゃないかな。

 

アフリカ美容留学生、ガーナ出発の1日密着

 

 

>世界中で支持されるオリジナル製品と技術の質

 

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