美容師人生が大逆転! トレンドヘアをやめて、キャリアをリセットした日 ―「MR.BROTHERS CUT CLUB」ジュリアンさん

2019.01.24

 

日本のみならず、海外からも足を運ぶ人がいるという「MR.BROTHERS CUT CLUB(ミスターブラザーズカットクラブ)」。各国のカットショーに参加したり、オリジナルポマードを開発したりと、その活動で近年のバーバーカルチャーブームを牽引する美容室です。

 

今回はそんな人気店の本店で店長を務めるジュリアンさんのもとへうかがいました。今、注目を浴びる美容室で、ひときわ存在感を放つジュリアンさん。意外にも最初は今と正反対のヘアスタイルを作っていたそう。ジュリアンさんはなぜ、クラシックヘアの道へ進んだのか。そこには美容師人生を大きく変えた、代表の西森さんとの出会いがありました。

 


 

ふつうにトレンドのヘアを作っていた。クラシックヘアに目覚めたのは一つのパンフレットから

 

 

よく勘違いされるのですが、美容師として働きたかったから日本にきたわけじゃないんです(笑)。ドイツ人の父、日本人の母のもと、ミュンヘンで生まれ幼少期を過ごし、家庭の事情で中学3年生のときに日本へきました。

 

美容師を目指したのは、「日本の美容室ってドイツと違って内装や外観がかっこいい」と思ったから。ドイツの美容室は建物の中にひっそりとあって、外からは建物内に美容室があることがわからないんです。都内の専門学校へ進み、原宿のサロンで5年働いたあと、渋谷のサロンへ転職しました。

 

最初に勤めた原宿のサロンではエッジの効いた最先端のスタイルを作っていましたし、渋谷でもトレンドのヘアスタイルをメインにしていました。最初はクラシックヘアとは正反対のスタイルを作っていたんです。

 

クラシックヘアに没頭したきっかけは、転職して2年ほど経ったころ。ある日、ミズタニシザーズがオランダ発の伝説的バーバー「SHCOREM(シューコラム)」と開発したハサミのパンフレットが、サロンに届いたんです。それを見て衝撃が走りました。「これが男の中の男だな」と思い、無骨でかっこいいその世界観に惚れてしまったんです。その後実際にそのハサミを買ったり、「SHCOREM」について調べたりしていくうちに、どんどんバーバーカルチャーにはまっていきました。

 

失客することにすら躊躇はなかった。美容師人生が変わった1日とは?

 

 

4年ほど前、ヘアスタイルをクラシックヘアにしたくて、当時勤めていたサロンのスタッフに「髪をクラシックヘアにしてくれ」って頼んでみたんです。みんなに「忙しい」と断られたのですが、一人のスタッフが「知人に得意な人がいる」、と紹介してくれたのが代表の西森でした。

 

それで彼のもとへ行き、髪を切ってもらいました。そのとき西森が「こんなサロンを作ろうと思っているから、よかったら一緒にやらないか」と誘ってくれたんです。それが、「MR.BROTHERS CUT CLUB」。まさか、そんなこと言ってもらえるとは思ってもいませんでしたし、一番クラシックヘアをやりたいと思っていたタイミングで誘ってもらえたので本当にうれしかったです。

 

髪を切ってもらったその足でサロンに戻り、店長に「辞めます」といったときは、当然驚かれましたが、もう心は決まっていました。

 

 

「MR.BROTHERS CUT CLUB」がオープンしたのが2015年2月。オープン当初は苦戦の連続でした。僕は前のサロンでは女性のお客さましか担当していなかったので、すべてリセットしたような状態でしたし、当時は「バーバーカルチャー」は今ほど知られていませんでした。

 

最初のうちは、1日に1名しかお客さまが来店されないときもありました。そんな状態だったので「店を知ってもらうために何かしなきゃ」と必死にチラシを配ったり、スタッフで自主的にInstagramへスタイルを投稿したり、いろいろなことをやりました。

 

お客さまが徐々に増えはじめ「あ、なんか1日が早いな」と思いはじめたのはオープンの半年後ぐらい。打ち出している世界観に共感してくれるお客さまが増え、口コミで広がっていったんです。

 

>ライブカットをはじめ、インスタグラムは世界とのコミュニケーションに欠かせない。

 

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