フィンランドに期間限定サロン!? 観光のはずが、思いがけない美容人生の幕開けに JEFF梅沢紳哉さん

 

渋谷・神宮前でプライベートサロンを営むJEFFの梅沢紳哉(うめざわしんや)さんが、遠く離れた異国の地、フィンランド・ヘルシンキで期間限定サロンをオープンしたらしい。そんな噂を聞きつけて、「ヘルシンキ」「期間限定」という言葉に惹かれた編集部。いったいどんな経緯でそんなことが可能となったのか、うかがってきました。運命のいたずらのように訪れた思いもよらないチャンスが、梅沢さんの美容人生に「海外」という選択肢をもたらしたそうです。

 


 

初めての旅先で、サロンをつくりたいと言われて…

 

フィンランド・ヘルシンキで期間限定サロンを開いたきっかけは、完全なプライベートでの旅行でした。昨年、はじめてフィンランドに行くにあたって、現地のサロンも見てみようと、現地のコーディネーターさんをお願いしたんです。そうしたら、驚きました。そのコーディネーターさんの夢が、現地在住の日本人のために美容室をつくることだというんです。

 

それで初回の旅行の際、コーディネーターさんの事務所で日本人の髪を切らせていただきました。シャンプー台はもちろんなし、鏡だけ立派なのを用意してくださって…。

 

コーディネーターさんの事務所での営業の様子。

 

できることだけさせていただいたのですが、みなさんすごく喜んでくださって、海外で日本の美容師はこんなに必要とされるものなのかと驚きました。やはり現地の人と日本人では髪質が異なるので、現地のサロンではなかなか扱いやすい仕上がりにならないそうなんですね。

 

そのときに半年後にまたくると約束をして、帰国。そうして期間限定出張サロンをはじめることになったわけです。

 

 

2度目の期間限定店は、ヘアサロンをまるごと借りてオープン!

 

 

2回目のフィンランドはSNSで募集をかけ、僕以外に2人の美容師さんと、1人のアイリストさんと一緒に行きました。実は初回がけっこう繁盛したので、期間も限られていますし、1人で応えきれないと感じたんです。場所も今度はヘアサロンをまるごと3日間借りて、本格的に営業を行いました。

 

僕自身、それまでまったく海外で働くことに意識が向いていなかったので、海外で働く日本の人たちと触れ合うのも新鮮でした。デザインや家具関係の仕事に就き、大成されている方も多く、自分の意思で海外に暮らす人がすごく格好良く感じられた。そういう人たちの髪を切ることで、陰ながら支えられるのもなんかいいなと思ったんです。

 

今年はすでに5月と10月に行く予定を立てています。お客さまとも仲良くなったし、これはもう通い続けることになるのだろうなと感じています。

 

JEFFのロゴマークなどを描いているイラストレーター・Noritakeさんの作品も多数持って行き販売。売れ行きからフィンランドに住む人たちの感性も読み取れたそう。

 

 

>フィンランド人の働き方が梅沢さんの仕事観を変えた

 

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