164人リアルデータから読み解く! 美容師派遣実態調査

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美容師の働き方が多様化しています。正社員、パート、フリーランスなどいろいろな働き方がある中で、ここ数年新たな選択肢として注目を集めるのが“派遣美容師”。そこで気になる実態を実際に美容師派遣を活用する美容師164人のデータから紐解いてみました! 「一体どんな人が美容師派遣を?」「どんな仕事があるの?」……

 


 

男性? 女性? 年齢は? 派遣美容師分析

 

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まず美容師派遣を利用している美容師の男女比です。女性58%、男性42%。一般の職業での派遣では、圧倒的に女性比率が高いもの。既婚女性やママさんが、家事や子育てをしながら働くというイメージがあります。ところが美容師はそこまで男女比に差がありません。意外な結果となりました。

 

その理由として考えられること。それはたとえば「独立のための資金稼ぎでダブルワーク」。「次の就職までのつなぎ」。「いろいろなサロンを見学・体験するため」。さらには「スクールに通う間に」などなど。このような美容師特有の事情が、男性も女性もほぼ等しく利用する結果につながっているようですね。

 

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次に年齢についてのグラフを見てましょう。男女共に20代後半から30代前半が多くなっています。まず20代後半が多い理由は、スタイリストが多いこと。また、30代前半の動機は独立の準備や転職、スクーリングなどがあげられるようです。また特徴的なのは、男性は20代からの利用が多いのですが、女性は40代の利用者もちらほら。これはママさん美容師が多く利用することの影響や、「40代になったら派遣で緩やかに働きたい」という女性美容師がいるためのようです。

 

 

“仕事あと”を充実させるなら

 

美容師の勤務時間は「練習」「ミーティング」「準備」「掃除」などでどうしても長時間に。美容師の仕事は大好きなのに拘束時間の長さが辛くて去ってしまう美容師さんは後を絶ちません。では派遣で働く美容師の勤務時間事情はどうなっているのでしょうか?

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 かなり明確な結果が出ました。開始時刻10:00。終了時刻19:00。勤務時間は8時間。郊外のサロンはこの時間帯を前倒し、中心部だと後ろ倒しというところもあるようです。ただ、勤務時間はほぼサロンの開店時間~閉店時間とイコールになっています。つまり派遣美容師は、営業時間前後の練習やミーティングなどには参加しないという働き方が多いのです。ママさん美容師など「時短」で働きたい人は1日4時間という契約もあるそうですよ。

 

リーフ配りなどの集客活動やモデルハントもないのでオンとオフが明確。きっちり働いてプライベートを充実させるという意味では、派遣はとても有用な働き方ですね。ちなみに、週の勤務日数は週5日が23%、週1日が20%と、かなりのばらつき。そこにも働き方の「自由度」が明確に現れているようです。

 

 

派遣に任されるのはどんなランクのお仕事?

 

美容師派遣というと全員スタイリストのイメージがありませんか? もちろんスタイリスト仕事が主流ではありますが、下のグラフをみてください。実はアシスタントで美容師派遣を利用する美容師は32%もいるのです。

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「カットができないと派遣の仕事はない」そう思っている美容師さんが多いようですが、ちゃんとアシスタントの需要もあるみたいですね。しかもその中心はシャンプー・カラーまで入れるアシスタント。パーマ・ブローまでできなくてもお仕事はあるようです。

スタイリストはヘルプ業務ではなく、お客さまのカットにまで入ります。そこで「美容室で働きたいけれどカットまでは自信がない」というスタイリストさんが、アシスタント業務での派遣を希望することもあるようです。

 

 

派遣だけでも生きていける!?

 

では「どうして美容師派遣をやってみようと思ったのか?」その「きっかけ」が以下のグラフです。

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「きっかけ」№1は予想通り“Wワークしたい” でした。実に1/3の美容師さんがコレ。細かい理由としては「正社員で働いているけど他のサロンも見てみたい」とか、「今月ピンチだからお小遣い稼ぎしたい!」などさまざま。1日から働ける派遣ならではの利用法ですね。

 

№2は、“就職活動のつなぎ”。これも1/3に肉薄するポピュラーな理由です。「サロンを辞めたけれど、次のサロンが見つかるまで不安」とか「就職活動中もサロンワークから離れたくない」という意見が多数。次を見つけるまでの期間派遣として働ければ金銭面でも、技術面でも安心ですよね。派遣でピッタリの美容室を見つけてそこに就職という人もいるのだとか。

 

そして意外に多かったのが№3の“派遣だけで生活したい”。美容の仕事は好きだけど、勤務時間の長さやお休みのなさがツラいという美容師は結構います。派遣ならば決められた時間内で、好きな美容の仕事ができて、さらに一般企業のような出退勤という働きかたもできる。お給料も場合によっては正社員のときよりいい(!)という人もいるそう。

他にもさまざま理由がありますが、それぞれ派遣の特性を上手く使っているようです。

 

 

164人いれば美容師派遣を利用する理由も使い方もさまざま。自分の希望や状況に合わせた使い方で将来の可能性を拡げてみるのもいいかもしれませんね。

 

(取材・文/QJナビ編集部)

 

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