【舞台に立つたび、技術が覚醒する】ADITIONいさなが振り返る。ヘアショーが技術を「芸術」に変える瞬間

 

 

2025年の美容業界は、全国各地でヘアショーが相次いで開催され、情熱とクリエイティビティが響き合うステージが次々と誕生しました。そのムーブメントの中心で、圧倒的な存在感を放っていたのが、ADITION代表・いさなさんです。

注目すべきは、わずか3日間で4公演を駆け抜けた前代未聞のスケジュール。美容師という枠を超え、ステージ上で技術を“芸術”へと昇華する姿は、多くの業界関係者に鮮烈な印象を残しました。

今回は、そんな勢いに満ちた活動の裏側を探るべく、いさなさんに独占インタビュー。縦横無尽にステージを飛び回った3日間のエピソードから、2026年の展望まで、じっくりお話を伺いました。

 


 

表現者として進化していく

 

―武道館、代々木体育館、両国国技館…。今年は例年以上にヘアショーが開催されましたが、その中でも、これほど多くのステージに立つ人はそうそういないはずです。いさなさんは、なぜここまで挑戦し続けたのでしょうか?

 

今年は“めっちゃ出る”って最初から決めていたんです。自分から『出たいです』と周囲に宣言していましたし。ヘアショーは、単に目立つための舞台ではなく、自分の表現を試し、さらに磨き上げる場だと捉えています。

 

実際、リクエストQJの『好きな美容師ランキング』で1位に選んでいただいたことについても、正直なところ、僕自身は大きな変化を感じてはいません。ただ、周りから向けられる期待にはきちんと応えたい。その想いが、新しい挑戦に踏み出す原動力になっています。

 

だからこそ、自分に課した“やるべき挑戦”のひとつがヘアショーでした。大きなステージに立つことは、確かにプレッシャーもありますが、それが内面の成長につながる。そう確信しています。




 

―3日で4公演という、驚異的なスケジュールも話題になりました。現場ではどんなふうに動いていたんでしょうか?

 

まず、10月20日(月)は名古屋でヘアショーに出演しました。翌21日(火)は、国立代々木競技場第一体育館で開催された「ウルトラシナジー2025」のステージに立ち、その日の夜には両国国技館で行われた b-ex 創業50周年イベント「美IG-BANG」へ。さらに3日目となる22日(水)は、大阪で開催中のビューティワールド ジャパンのステージに出演しました。わずか3日間で4つのステージを駆け抜けるという、まさに超過密スケジュールでしたが、ADITIONのスタッフ全員のサポートのおかげで、なんとか乗り切ることができました。

 

両国国技館で開催された「美IG-BANG」のステージ

 

ステージに立つ際には、もちろんリハーサルもあります。まず名古屋での本番を終えたその足で東京へ移動し、その日の夜は両国国技館で深夜までリハーサル。わずかな睡眠を挟んで翌朝は代々木体育館で当日リハーサルを行い、そのまま本番へ突入しました。代々木でのステージを終えるとすぐに両国へ移動し、再び夜のステージへ。そして公演を終えた深夜には大阪へ向けて移動し、翌日のビューティワールド ジャパンに備える──3日間、休む間もなく現場と移動を繰り返していました。

 

ADITIONスタッフのチームワークで完成させたステージ

 

―怒涛のスケジュールですね! 話を聞いているだけで頭が痛くなりそうです(笑)。

 

スケジュールだけ見たら息が詰まりそうですけど、実際に現場にいるとワクワク感のほうが強かったですね。僕にとってもADITIONメンバーにとっても初めての経験でしたが、現場ではとにかく集中していました。それぞれのステージにサポートメンバーを振り分けて、チームで一緒に動いていく感じが楽しかったし、それぞれにとって有意義な経験でした。

 

現場に行ったり、関係者との打ち合わせを通じて、美容業界がどうやってビジネスとして動いているのかも肌で感じられます。一人じゃなく、みんなでステージを作り上げていく感覚が何より面白かったですね。

 

日本武道館で開催されたドリームプラスも経験

 



>技術は“現場”で、感性は“舞台”で磨かれる

 

Related Contents 関連コンテンツ

Guidance 転職ガイド

Ranking ランキング