「お前からSNSをとったら何が残る?」 爆速で東京の美容シーンを駆ける男が胸に秘める言葉 ADITIONいさなのコトダマ

 

第一線で活躍する美容師の人生を変えた「恩師の言葉」を紹介する「美容師のコトダマ」。今回は、美容師歴1年でスタイリストデビューし、初月100万円突破という規格外のスピードで疾走する美容師、ADITION(アディション )渋谷の「いさな」さんです。TikTokの黎明期から20万人以上のフォロワーを抱えるインフルエンサー美容師としても存在感を放ってきた「いさな」さんが胸に秘めている言葉を教えていただきました。SNSでキラキラ輝く美容師に憧れている人にぜひ読んでいただきたいインタビューです。

 


 

図星すぎてグサッときた「お前からSNSをとったら何も残らんでしょ

 

 

専門学校時代の僕は、友だちとふざけているTikTok動画がバズって、フォロワーが20万人以上いました。まだまだTikTokが普及していない時期だったから、かなり目立っていたと思うし、バズらせる企画を考える自信もありました。

 

学生のうちからアパレルやヘアオイルなどの化粧品の広告案件を請け負っていて、1本の動画で30万円とかもらっていたから、そりゃ調子にものるじゃないですか。それを表に出すことはなかったんですけれど、どこかしら学習態度などに出ていたんだと思います。

 

あるとき、担任の先生から「お前からSNSをとったら何も残らない」って言われたんですよ。その先生は文化祭のときなどに、一緒に動画にも出演してくれた仲の良い先生なんです。僕らのことをめちゃくちゃかわいがってくれていました。

 

ちゃんと僕らのことを見てくれていたのを知っているからこそ、自分には先生の言葉がめっちゃ響きました。普段なら「SNSでバズってすごいやん。もっとやっていこうぜ」と言ってくれそうなところで「それを取ったらお前には何も残らない」と言われたのがグサッときた。確かに自分はSNSがなかったら、自信をもってこれが武器ですって言える美容師になれない。本当に何も残らんやんって、心にスッと落ちたんですよね。

 

 

学生だからまだ美容師免許も持っていない。スタートラインにも立ててない。ちょっと友だちが多い美容学生みたいな感じですよね。このまま免許とって美容師になっても、SNSのフォロワーが多いけれど、お客さんにはなんの技術も提供できない美容師になってしまう。そんな風に絶対なりたくないなって思いました。

 

美容師になりたくて美容専門学校に入ったのに、ウィッグもろくに触っていない美容学生だったんですよね。そもそも途中で、美容師にならなくても別にいいくらいのテンションでした。大分舐めてますよね。けれど僕はもともと美容師という生き方に憧れていたし、心の底ではやっぱり美容師になりたかった。だから先生の言葉が刺さったのかな?と思います。

 

今美容師としてたくさんお客さんに来ていただいているから思うんですけれど、SNSだけ頑張ってもダメなんです。これって美容学生に対して、SNSをやれやれ言いすぎた僕らにも責任があるのかなと思ったりもするんですけれど。でもやっぱり、美容師としてのこれが武器ですって言えるものがないと、SNSを取ったら何も残らない人間になってしまいます。昔の僕みたいに。

 

>アディション代表、大石さんの言葉「うんいいよ。やろう」

 

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