オンラインで魅せるヘアコレクションの新しい形−JAPAN HAIR COLLECTION開催直前レポート!

 

 

2022年3月13日(日)、14日(月)、15日(火)の三夜連続でオンラインイベント「JAPAN HAIR COLLECTION(ジャパンヘアコレクション)」が開催されます。このコレクションは、YouTube LIVE上で、参加サロンが制作した動画が生配信される形式で行われます。発起人はオブヘア代表の古里オサムさん。古里さんの呼びかけに賛同した14チームが参加予定です。今回は、このジャパンヘアコレクションを開催するに至った経緯や想い、今後の展開について考えていることを古里さんに伺いました。後半では全参加サロンのコレクションにかける想いや見どころをインタビューしています。ぜひ最後までチェックして当日の配信を楽しみにお待ちください!

 


 

<プロフィール>

Of HAIR

代表/古里 オサム(ふるさと おさむ)

 

 

オブヘア、オブ・コスメティックス代表。ヘアにとどまらず、自ら撮影した作品を元に、グラフィックデザイン、パッケージデザイン、コピーライティング、空間デザインなど多くの作品を発表。人との繋がりを大切な財産と捉え、サロンワークにこだわり、セミナー、ヘアショー、撮影、化粧品開発など多岐にわたり活動する。『アカデミー オブヘアー』主宰。美容師のためのバイブルと称される書籍 『伝・Den』など、出版も多数。ジャパンヘアコレクションの発起人。

Instagram:@furusatoosamu

 

−オンラインでのJAPAN HAIR COLLECTION開催の経緯を教えてください。

 

 

ヘアメイクの仕事や観客として25年以上パリコレに通っていたのですが、コロナ禍でそれができなくなり、パリコレ自体もライブ配信になりました。フランスにも行けないし残念だな、と思いながら配信を見ていたのですが、これが意外と生で見るよりも面白いことに気づいたんです。というのも、生でショーを観ると最後まで同じ視点からしか見えないけれど、動画配信となると寄りもあるし、ドローンなどを使って全体観が見える引きの映像もある。いろんな視点や画角での映像があると、ファッションがより素敵に見えるんですよね。では、これをヘアショーでもやってみたら面白いんじゃないかなと思ったのがきっかけです。

 

 

昨年初めて動画のコンテストの審査員をやりましたが、審査がすごく難しいなと。ある角度はとても素晴らしいけれど、動画で全体をみるとどこかしら油断が出るのか、アラがたくさん見えてくるんですよね。フォトコンテストは狙った方向で、一つの画角が完璧であればそれでいいですが、動画だと全部が見えてしまうのでそうはいかない。どこからみても、動いてもキレイな髪型にしなければなりません。1枚の絵を作っていたのが、今度は彫刻を作る時代になったということです。動画は情報量がたくさんあります。カラーの入れかたやパーマの毛の表情など、細かいところまでよくわかるけれど、ダメなところも無言で指摘してくれる。美容の技術向上にすごく理に適っているので、こうした動画でのコレクションを通じて美容業界全体のスキルアップに一役買えたらいいなという狙いもあります。

 

−コレクションはどんな形式で開催されるのでしょうか?

 

 

当日はライブ形式で、各サロンのコレクションをYouTube LIVEで配信します。どなたも見やすい時間帯を狙って、21時スタートに設定しました。コレクション配信後は、参加サロンのオンライントークセッションがあるので、そこも見どころの一つですね。

参加サロンは14チーム。いろんな垣根を越えて参加してほしいと思っているので、様々な方にお声がけしました。サロンワーカーでもフリーランスでもどちらでも問題ないし、地方だとか都会だとかも関係ない。今回は広島や京都からの参加がありますが、ゆくゆくはもっとエリアを広げていきたいと考えています。

 

−参加サロンが発表するコレクションはどんなものなのでしょうか?

 

 

6分前後を目安に映像を作ってもらうこと以外は、すべてサロンさんの自由。だから僕も詳しいことはまだよくわからない(笑)。カメラ、構成、ロケーション、映像のクオリティもコンセプトもすべてお任せ。こちら側からこうしてほしいというオーダーは特にないんです。発信したいことを好きにやってもらいたい。映画とかもそうですけど、表現って自由なものだと思うから規定をつくっちゃいけないと思っていて。ただ、自由ほど不自由なものはありませんからね。その難しさにチャレンジしてほしいし、やることで業界全体のレベルアップになるのではないでしょうか。

 

また、美容師は裏方の職業だから、一番見たいのはヘアメイクしている裏側だと思うんです。以前アシスタントをパリコレに連れて行ったときも、一番目が輝いていたのはバックヤードに行ったときだったんですよね。だから、メイキングは何時間あってもいいと伝えています。それはコレクションとは別の動画で配信する予定です。

 

−コンセプトもテーマも各サロンの自由だからこその難しさを感じます。ちなみに、オブヘアのコレクションはどんなものを予定していますか?

 

 

「何歳でも人には華がある」ということをテーマに展開する予定です。5歳から70歳くらいまでのモデルさんを20名くらい使ってスタイルをつくっていこうと思っています。それぞれのモデルさんの素敵な笑顔を見てもらえたらいいですね。

 

−どんな方に見ていただきたいですか?また、今後の展開はどのように考えていますか?

 

 

美容師や美容学生はもちろん、ファッションやヘアに興味がある方はどなたでも見ていただきたいです。今回ライブ配信形式を採用したのも、エリアや年齢、職業に関係なくボーダーレスに楽しんでほしいという思いがあったから。

僕たちは今回のコレクションを1回目ではなく0回目と位置付けていて。前哨戦とか序章とかそんなイメージでいるんです。今回の開催を踏まえて方向性や展開を考えていきますが、映像や配信の強みを活かして、全国どこからでも、さまざまな方が参加したいと思ってくれるようなコレクションに成長させていきたいと思っています。

 

>ジャパンヘアコレクション参加サロンのコレクションテーマを大発表!!

 

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