【韓国人美容師チェズ<後編>】カツラの概念が壊れる瞬間!それは本物か偽物か?超進化系カツラの制作現場に潜入、マイナス30歳若返るマジックで「もうハゲても大丈夫」

 

 

韓国人で、カツラ職人で、超有名サロン出身の美容師という興味深い経歴を持つチェズさん。前編では、医者の息子として生まれたチェズさんがボクシングに夢中になり、やがて美容師を志して来日するまでのエピソードが語られました。

時は「冬のソナタ」が大ヒットし、日本の主婦層を中心に微笑みの貴公子ことヨン様がフィーバー。「嘘みたいだけど、メガネとマフラーをして新大久保にいたら、ヨン様ですか?と声かけられたことも」とチェズさんは当時を振り返ります。後編のオーダーメイドブランド「Make Real(メイクリアル)」を確立するまでのストーリーも痛快そのものです。

引き続き編集部員:Xが、チェズさんの半生をレポートします。ぜひ前編も合わせてご一読ください!

 


 

#1 韓国ブームに後押しされ、ブログが大ヒット

 

編集部員 X:原宿の有名サロン退職後は、フリーランスとしても働いて、その後こちらのアトリエ兼サロンをオープンしたということですね。シャンプー台付きの1席分のサロンスペースもあり、カツラ制作するアトリエスペースもありと、全ての要素が揃った空間ですね。

 

 

チェズ:2018年に法人を立ち上げ、2019年からここ表参道にサロンをオープンしました。カツラ制作を始めて7年目を迎えます。カツラをやっているけど、普通の美容技術もできます。僕は全然有名美容師ではないんですけど、誰よりも早く日本で韓国スタイルをやってきたという自負がありまして。今流行っているダウンパーマも、韓国から薬を持ってきて日本でやっていました。

 


以前、ブログをやっていた時、「シースルーバング直し」という投稿がヒットして、月200人くらい新規の方が来られたことも。シースルーバングって、韓国の女優さんの間で生まれたデザインなんです。一説によると美容整形の多い韓国で、女優さんが額にヒアルロン酸注射で丸みを出した後、それをより引き立てるためにシースルーバングにするとか。シースルーバングにすると華やかになるし、若く見えるし、フルバングより色気が出る。丸いおでこも際立つ。しかし日本では、シースルーバングの作り方や、メリットも美容師さんに浸透されていなくて。本来なら生え際のウブ毛のような感じで薄く作るんだけど、間違った認識でフルバングのようにガッツリ作ってそこを梳いている。そこで僕の「シースルーバング直し」という提案が大当たり。前髪カットだけでたくさんのお客さまが来られました。

 

 

負け惜しみだけど、もしカツラをやっていなかったら、僕が日本での韓国ヘアの第一人者として注目されていたかも(笑)。韓国は形やシルエットを重視します。日本は質感や柔らかさを重視します。なぜかというと、韓国のヘアトレンドを作っているのは女優や芸能人だからです。昔、冬のソナタというドラマが流行っていたときは、韓国の全国民がヨン様ヘアをやっていたんです。僕もメガネをかけてマフラーして新大久保にいたら、ヨン様ですか?と声をかけられたものです。嘘みたいだけど本当の話です(笑)。韓国ではヘアスタイルによって、顔が前面に出てくる感じでデザインされます。その一方で日本は、髪型で顔を補う感覚でヘアデザインをしていきます。そもそも日本と韓国ではヘアデザインへ対するアプローチが違うんですよね。結果的には、日本の美容師さんが発信している韓国ヘアはすごいです。本場の韓国スタイルをそのまま日本に持ってきても受け入れられないと思います。韓国のテイストを汲み取りつつ、しっかり日本っぽさも加味してスッと抜けていくような質感も組み込んで、繊細で素敵だなーと思っています。

 

僕が日本にきた頃はヨン様が流行っていました。その後、少女時代、ブラックピンクとか韓国人アーティストが注目されるようになって、日本にいる韓国人として正直なところすごく嬉しいです。美容師をしていても、商売していても、興味を持って接してもらえているのを感じます。

 

 

>#2 トレンド感覚をカツラに反映。だからオーダーメイド

 

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