OCEAN TOKYO中村トメ吉さんが語る、若者を成長させる方法

2018.04.03

 

OCEAN TOKYOの中村トメ吉さんといえば、大人気サロンの技術者でありスタッフの教育や経営を担う経営者でもあります。そんな中村さんが3月8日にビジネス書『若手を動かせ』を上梓。中村さんの若手教育について伺いました。

 

 


 

既存の価値観にとらわれず、若者に寄り添う

 

まず、OCEAN TOKYO自体が「今の時代の若者の経験と、彼らが感じていることこそが新しいものを生み出す」という考え方のもと成り立っている店です。

たとえば、上のかたがたが作った美容業界に対してもちろん継承しないといけない部分もある一方で、プレイヤーとして活動している時に感じた違和感や嫌だなと思ったことは、変えていかなければならないこともあります。それは、僕が感じているように若者も感じているはず。だから、トップの価値観を下に押しつけるのではなく、共に一つの形を作っていこうっていうのがOCEAN TOKYOの始まりなんです。

 

OCEAN TOKYOが既存のヘアサロンと違うところは、商品(スタイル)がコンセプトになっていないというところ。たとえば、コンサバスタイルが売りのお店だと、あらかじめ売る商品=コンサバスタイルが決まっていて、それがそのままサロンのコンセプトになっていることが多いですよね。

 

でも、僕の教育は単純に「美容師になりたい」といったときに、「じゃあ何をやる? どのジャンルにする? キミに合った表現はこうじゃない?」と導くことからはじまります。その若者の人生経験や意欲から、その子のやりたいことを、その子に合った方法でやらせる。会社の価値観にはめ込みながら教育するのではなく、やりたいことに対してどうしたら実現できるのか、会社として道を描いてあげるというやり方が基本です。

 

僕たちにはマニュアルもカリキュラムもない!

 

 

既存のサロンでは、新人教育はカリキュラムを用意して、そのとおりにマニュアルを作り、練習をさせるところが多いですよね。でも僕たちにはマニュアルもカリキュラムもありません。それは型にはめるのではなく、若者のフレッシュな感覚を活かしながら教育したいから。たとえば、魚料理には刺し身もあればムニエルもあるように、個人の資質を見極めて、「この子は生きがいいから刺し身がいい」とか「あの子は焼いて味付けをした方がいい」など、いろいろ考えて育てています。

 

これはリーダーを育てるという部分でも大切で、マニュアルやカリキュラムがあると、スタイリストやリーダーもそれを見ながら教えることになります。OCEAN TOKYOでは、チームごとにアシスタントの育て方を自分たちで考え、実行してもらいます。新人が「これをやりたい」「こうなりたい」ということに対して、教える側のスタイリストは「この子はこういう性格で、こんな特性があるから、こう育てます。なぜなら、僕らはこういうビジョンに向かったチームだから」と宣言させる。それに向かってみんなで走っていきます。「どうすればこのビジョンを実現できるか」を考えることで、アシスタントと同時に、リーダーも育っていくんです。

それに、「宣言させる」というのも大切で、「言ったからにはやらなくては」という気持ちになるんですよね。

 

>新人に対して「2カ月間は怒らないで泳がせる」

 

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