巨匠なのに爆発的に気さくキャラ。Un ami代表の森内雅樹さん。ヘアライター佐藤友美がみた”美容師列伝” 第6回「ゆるませる人」

「ヘアライター佐藤友美がみた 美容師列伝」。日本全国の美容師を取材してきたヘアライターの目線から、毎回「●●な人」を紹介し、その素顔に迫る新企画です。第6回めは「ゆるませる人」。Un ami代表の森内雅樹さんです。

 

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(イラストレーション:カツヤマケイコ)

 

世界でいちばん「緊張させない人」

 

森内さんは、人の気持ちをゆるめることにおいて天才です。

 

間違いなく日本の美容業界を牽引する巨匠であるにも関わらず、親戚のおじさんほどにも、緊張感を感じさせません。

 

もし、森内さんが履いているデニムのチャックが空いていたら、ソッコーで、「森内さん、チャックあいてますよ」と言えるくらいです。

ちなみに、私が「チャックあいてますよ」と言える巨匠は、森内さんとAFLOATの宮村さんだけです。

森内さんの、人を構えさせない雰囲気は本当に、ヤバイ。

 

これは周りの編集者さんたちも同じようで、森内さんより10歳も20歳も若い編集さんたちが、森内さんにタメ口をきいてるのを何度も聞いたことあります。

 

編集さんだけではありません。先日、ある妙齢の女性が、「私、しばらく別の美容室に浮気してたんだけれど、森内さんに戻っちゃったー。だってさ、ほかの美容室って緊張するんだよ、みんなかっこよくて。森内さんだったら、全然気を使わなくていいからさ。すっぴんでお店いっても平気だもんねー」とのたまってました。

どんだけ、ですか。

 

そして、この、人をなんだか弛緩させてしまう、この人の前で取り繕っても逆に恥ずかしいと思わせる空気感こそが、森内さんの天才性だと思うんです。いや、ほんとに。

だって、森内さんにはもう、ほんと、隠しごとが一切できない。それくらい、安心してべらべらしゃべっちゃう。

 

森内さんは、基本、饒舌です。

饒舌という言葉がちょっとかっこよかったので、言い換えると、陽気なおしゃべりさんです。

 

もう15年も前になりますが、森内さんに初めてお夕飯に連れて行っていただいたときのことを、私は忘れない。

いまはなき、青山の名店「川のほとり」の個室に、その夜、編集者さんと、何人かの美容師さんと、森内さんがいらした。

 

私たち(私と編集者さん)は、結構緊張していたと思う。だって、カリスマ美容師ブームを牽引した人だし、日本で最も予約の取れない人だし、それに、森内さんは、いまより20キロくらい痩せていて当時は眼光も鋭かったから。

 

でも、その緊張感は5分と持ちませんでした。

森内さんの爆笑トークに、どっかん、どっかん、腹筋が痙攣するくらい笑わされ、気づくと大巨匠とお友達になっちゃったような気分でした。

森内さんは、お酒が飲めません。だから、森内さんが大きな声で、店員さんに、「いつもの!」と言ったら、それはウーロン茶です。でも、シラフなのにも関わらず、飲んでる私たちよりもハイテンションで、面白話を炸裂させまくります。

 

中でも、森内さんが「これ、絶対内緒だよ! 誰にも言っちゃダメだよ!」とデカイ声で前置きして話してくれるちょっとした失敗談や業界裏話は、内容はもう忘れちゃったけれど、めっちゃ面白かった。

その「絶対内緒」の話は、個室を超えてお店じゅうに轟いていたらしく、たまたま2つ横の個室で奥さまとお食事されていた須崎さんが見かねて(聞きかねて)、「森内、お前うるさいよ! 店じゅうに響いてるよ!」と、厳重注意しにいらしたのも、いまとなってはいい思い出です。

 

>森内さんがいつまでもフレッシュでいるその理由

 

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