【現場美容師による座談会】ビューティーアート美容専門学校にてデジタルサロン協会が特別研修。「なりたい美容師」になるための進路選びとは?
全国に美容学校を展開する三幸学園が、このほど都内で研修を実施。その研修の一環として、現役美容師による座談会をリクエストQJ、デジタルサロン協会、ビューティガレージが企画しました。
当日は、「東京での就職」を想定したクロストークを展開。社会人としての新しい第一歩を踏み出すためには、やはり1社目のサロン選びが重要。人気サロンで活躍する美容師たちが、自身の就活を振り返りながら、サロン情報の集め方、面接での心構え、志望サロンとのマッチングなどの実情を伝えました。また激戦エリアに挑戦することの覚悟、そして醍醐味についても言及。ここでは熱いメッセージが込められた座談会の様子をレポートします。
前列左から 白神さん、磯俣さん、伊藤さん、三浦さん、中村さん。後列左から 谷田川さん、長島さん、松崎さん、中嶋さん、鈴木さん、藤田さん、町山さん
登壇者/
中村 レミ(なかむられみ/i.) @i._hair_remi
中嶋 千挙人(なかじま ちあど/i.) @i._hair_chiado
白神 千咲(しらかみちさき/i.) @i._hair_chisaki
藤田 圭介(ふじたけいすけ/AMA TOKYO)@amatokyo_keisuke
三浦 理香子(みうらりかこ/AMA TOKYO) @amatokyo_rikako
町山 莉菜(まちやまりな/AMA TOKYO) @ripipistyle
伊藤 雄大(いとうゆうだい/COA)@yudai_bob
鈴木 日向(すずきひゅうが/COA) @hyugasuzuki
磯俣 愛(いそまたあい/sand) @ai_isomata
松崎 祥千(まつざきさき/sand)@sachi__sand
長島 吏紅(ながしまりく/fifth)@fifth_riku529
谷田川 七海(やたがわななみ/fifth)@nana_cinq
司会/
寺村 優太(てらむらゆうた) @trmryt
先輩が指南。志望サロンの選び方
この座談会は、三幸学園の東京研修のタイミングで企画されたもの。地方からの上京を視野に就職活動を行なう学生に向けて、「志望サロンの見つけ方」「就活の経験談」「学生のうちに準備しておくこと」「東京でのサロン選び」をテーマに、登壇者のそれぞれの立場からエピソードが語られました。
司会は、VR教育を通じて美容学校とも関わりの深い、寺村優太さん。学生の気持ちや考え方を熟知する寺村さんだけに、冒頭の挨拶から会場の心を鷲掴みに。登壇者のキャラや強みを把握した上、テーマに沿った深いエピソードを聞き出していました。
寺村(司会):美容学校卒業後、どういうサロンを選ぶのか。就職は、新しい人生が始まる瞬間であります。先輩のみなさんは、どんな基準で志望サロンを選びましたか?
藤田圭介:僕が大事だと思うのは、尊敬できる人がいるサロンなのか。自分がなりたい美容師像が、その環境で叶えられるのか。そういう視点でサロンを選びました。ヘアショーに出演したい。売上を上げたい。さまざまな夢があると思いますが、どこのサロンで働くかによって可能性も変わってきます。もちろん自分の力で開拓することもできますが、それってアシスタントのうちは難しいのかな、と。僕が就活の時は、可能性が感じられる環境を重視してサロンを選びました。
伊藤雄大:僕は仙台ビューティーアートの出身なんです。学生時代、セミナー講師としてきてくれたのが小西(COA代表)で、その技術に魅了されました。とにかく小西が見せてくれたカットがすごくうまくて、仕上がりも可愛かった。いつか絶対、この人の元で働きたいと思ったんですよね。
谷田川七海:美容学校生からブリーチが好きで、極めたいと思っていました。そこで実際にサロンにお客としてサロンに足を運んでリサーチしたんです。どれくらいのブリーチ率なのか、技術レベルはどうなのか。その結果、決めたのがcinq。ブリーチ率の高さはもちろん、サロンの雰囲気もまさしく自分の求めていた環境でした。
町山莉菜:私は学生時代にヘアメイクさんの弟子入りしていて、すでにヘアメイクの仕事も担当していました。卒業後はヘアメイクの道に進むか、サロンに就職するかの二択で迷っていたんです。最終的には、サロンへ就職する道を選んだのですが、実際に就活を始めてみたら、アシスタントの業務と、自分が今までやってきたヘアメイク業務を両立できるサロンがなくて。そんな時、学校の先輩である間嶋(AMA TOKYO代表)に相談したら、アシスタントでも業務委託として勤務できるシステムを作ってくれたんです。
中嶋千挙人:僕は美容学校時代、あまりサロンのことを知らなくて。まずはSNSで美容師さんの投稿をチェックして、そこからサロン名を見つけて情報収集しました。入社の基準は、会社としての将来性です。これからどんどん大きく展開していきそうなサロンで働きたいなと思って、サロン見学は10軒行きました。その10軒目がi.です。直感的にここだ!と思ったんです。
松崎祥千:志望先サロンは、いろんなサロンに実際に行ってみて決めようと思って。学生時代はいろんなサロンで施術体験しました。sandは一歩店内に入った瞬間から、他のサロンとは違う魅力があって。通い続けていくうちに、スタッフ同士の仲の良さ、SNSに強いことも分かって。集客していくにはSNSの力も必要だと思っていたので、sandしかないと思ったんです。
白神千咲:私は働きやすさ重視で選びました。今、一つのデザインや技術に特化した美容師さんが多くて、そこを基準に志望先を選ぶ学生さんもいると思います。デザインの方向性も定まっていなかった私は、ヘアデザインを基準にサロンを選ぶことができなかったんです。だったら働きやすさや人間関係を重視しよう、と思って。リアルな話ですが、サロンに行くたびに、スタイリストがアシスタントにどんな指示を出しているのか。アシスタント同士の人間関係などを観察しました。こういう視点でサロン選びもできるので、よかったら参考にしてください。
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