GOALDのオンライン教育改革に直撃!−スマホでできる動画マニュアルサービス「soeasy buddy for beauty」導入の理由

 

アシスタントの練習効率化&2年デビューを目指しながら、「教育者」育成も目標に掲げていく

 

<プロフィール>

 

根目沢 竜也

GOALD 技術教育責任者

 

新卒でOCEAN TOKYOに入社し、副社長三科光平氏のメインアシスタントとして技術を磨く。2019年9月、オープニングスタッフとしてGOALDに入社し、中村トメ吉の指導を受ける。豊富な知識と理論に裏打ちされた高度な技術を兼ね揃え、2021年9月、25歳の若さでGOALD技術教育責任者に昇格。プレイヤーとしても、社内スタイルコンテスト表彰に常時ランクインしており、毎月、渋谷・名古屋・京都の3店舗でサロンワークをこなし、どの店舗も満員御礼の日が続く。中村トメ吉の技術継承者であり、GOALDの頭脳。

 

 

岩城 仁

GOALD テクニカルチーフ(技術責任者)

GOALD 京都店 店長

 

新卒でOCEAN TOKYOに入社。

アシスタントとして技術を磨く。

2019年9月、オープニングスタッフとしてGOALDに入社し、スタイリストとしてデビュー。2020年8月にハイスタイリスト昇格。2021年9月より京都店店長に就任。同時にGOALD技術責任者に昇格。

同年12月にトップスタイリストに昇格。

圧倒的センスと技術で数々のスタイルを生み出し、様々な雑誌にスタイルを掲載。渋谷・名古屋・京都の3店舗でサロンワークをこなし、どの店舗もたくさんのお客様にご来店頂き満員御礼。己の夢である日本一を目指し日々精進するGOALDの技術者。

 

-「soeasy buddy for beauty」を導入前に、教育面で課題に感じていたことはありますか?

 

 

根目沢:僕や岩城もまだ20代ですが、それでも自分たちがアシスタントだった頃とは時代が変わったと感じます。僕らの場合は、自分たちから先輩にアプローチしてレッスンの時間をいただいて、という流れがスタンダードでした。けれど今は、教える立場のこちら側から歩み寄らないと、なかなかスムーズに練習が進みません。とはいえ、どこまで寄り添えばいいものか悩むところではあります。ただ甘やかしているようになってもいけないし、いい意味で距離をとったつもりが、教えてもらえないと逆に不満が出てしまったりとか。今までは教えてもらう立場であるアシスタントのモチベーションや行動に委ねる部分が多かったのですが、それだけではダメだと実感しているところです。教える側のスタッフの教育の必要性を痛感しています。

 

 

岩城:GOALDは今、渋谷、名古屋、京都と3店舗ありますが、離れた場所にある分、それぞれの店舗に技術の落とし込みをする難しさがあります。現状は、渋谷店のスタッフがローテーションで他店舗を回って技術を教えに行っています。僕でいうと、京都に1週間、名古屋に2週間、渋谷に1週間というスパンで店舗移動をしながらやっています。でもそうすると、ずっと同じ店舗にいることができないのでマンツーマンでがっつり教える機会が少ない点は課題に感じることもありました。

 

–実際にどのように「soeasy buddy for beauty」を活用されていますか?

 

 

岩城:幹部や初期メンバーで昨年11月くらいから準備期間としてツールを動かし始めて、アシスタントもメンバーに入れて本格的に利用したのが1カ月くらいからです。投稿者は現状、スタイリストのみに限定していて、ベーシックな技術や電話対応など準備期間の間に撮り溜めた動画を投稿しています。これからヒアリングをして、どんな動画やコンテンツがほしいか要望を聞いて、どんどんブラッシュアップしていこうと考えています。同時に、アシスタントからの投稿もOKにします。例えば練習風景などを撮影して投稿してもらって、スタイリストがツール上でチェックするという流れを作りたいなと。今まではチェックをするにもお互いの予定を合わせて時間を作って…と手間がかかっていたものが、このツールを使えば全店舗、全スタイリストからチェックしてもらうことができるようになりますからね。

 

 

−導入されてみてどうですか?

 

岩城率直にめちゃくちゃすごいですね。まず時間の大幅な削減ができました。これまで3店舗間を移動して伝えてきた技術を、動画にまとめてツールに集約することができるようになったので、1カ月の間に何度も同じ話、同じ講習をする必要がなくなります。僕個人はこのツールで技術講習の回数が減ったので、体感値ですが、月に約12時間の残業を削減できているのではないでしょうか。

 

もちろんアシスタントにとっても時間を有効に使えていると思います。というのも、京都や名古屋の店舗に起こりやすいのですが、僕ら渋谷店のスタッフがいないと技術のチェッカーや教えられる人がいない時があるんですよ。そうなると、わからないことがあっても聞けないまま練習することになってしまう。このツールには技術全てが動画で投稿されているので、不明点は確認しながら、より効率を上げて練習することができるようになりましたね。

 

 

根目沢:このツールを利用することで1番期待しているのが、教える立場のスタッフ、いわゆる「教育者」の育成につながることです。スタッフそれぞれにビジョンがあると思うんですが、独立でも店舗を持つでも、何をするにしても人が育っていなければ何も成り立たないし、行き詰まります。人を教えて育てるって、とても大事なことなのに教育者と呼べる人が圧倒的に少ない。なぜかというと、人を教えるきっかけやモチベーションが今までなかったからだと思うんです。自分の時間を大きく割いて教育をして何か見返りがあるのかって普通は考えちゃいますよね。個人的には見返りがなくたってやってほしいとは思いますが、スタイリストだって忙しいし、実際は難しい。スタッフを教育したいと、どうやったら自発的に思ってくれるだろうかと色々考えていました。そこで、このツールが有効に活用できるのではないかと思ったんです。

 

このツールは発信したいことを動画にしろ、テキストにしろ、SNS同様の手軽さでスタッフ全員に対して投稿することができます。投稿に対して、コメントを残せたり、「いいね」を押せたりできるのでスタッフからのリアクションもわかります。今までは、教え方もわからないし、質問もしてこないから自分がわざわざ教えなくてもいいと考えるスタッフもいたのではないでしょうか。でも、自分の投稿した内容に反応があって、人のためになったという実感がわけば、もっと自分から伝えたいと、教育に興味を持つきっかけになると思うんです。例えば「このカットのやり方、いい!」と思ったら、パッとスマホで動画に撮って投稿しておけばいいだけ。教え方がわからないから伝えられない、ということもない。ラフに、堅苦しくなく、「人に教える」ことの楽しさを知ってもらうきっかけになると期待しているんです。

 

−「soeasy buddy for beauty」を利用することで、今後期待する展開を教えてください。

 

 

岩城:スタッフ全員が1つ1つの投稿に対して、しっかりとアクションを起こしている状態をまずは作りたいです。一人のスタイリストや、アシスタントだけで完結している技術、練習などをツール上にどんどん発信していって、全体で共有して、リアクションをして高め合う。そうすることで、GOALD全体で技術の底上げができていければいいと考えています。GOALDは、渋谷が本店というスタンスはあまりなくて。東京のGOALDは渋谷が本店だし、愛知県は名古屋が本店。渋谷が中心だからそれを教えるというよりは、各々が高め合っていければいいですよね。お互いの技術や仕事のいい部分を共有して、より良い会社ができていけばいいなと思います。

 

根目沢:立場ごとにこのツールを通して学ぶことは違うと思うんです。スタイリストは技術というより、伝わりやすい発信の仕方を学んでほしいし、アシスタントには技術を効率よく学んでほしい。特にアシスタントは、いつでも好きな時に投稿を見て学ぶことができるので、ベストな時間の使い方を考えながらやってほしいですね。最終的には、デビュー期間の短縮を目指していて、丸2年でスタイリストデビューさせてあげたいなと考えています。早いことが全てではないけれど、こうしたツールを利用して濃度を上げて、クオリティのいい状態でデビューできることを目指していきたいですね。

 

 

<soeasy buddy for beautyについて詳しくはこちら>

 

 

 
 

 

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